病7-2_WEB立ち読み
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●グリオーシス:gliosis ●視覚誘発電位(VEP):visual evoked potential ●再発寛解型多発性硬化症(RRMS):relapsing-remitting multiple sclerosis ●慢性進行型多発性硬化症(CPMS):chronic progressive multiple sclerosis ●二次進行型多発性硬化症(SPMS):secondary progressive multiple sclerosis ●一次進行型多発性硬化症(PPMS):primary progressive multiple sclerosis●症状の再発と寛解を繰り返しながら空間的多発●典型例(再発寛解型)では再発と寛解を繰り返しながら進行する.●再発をコントロールすれば生命予後はあまり悪くない.●多発性硬化症(MS)の臨床経過には,大きく分けて再発寛解型(RRMS)●慢性進行型はさらに,二次進行型(SPMS)と一次進行型(PPMS)に分けられる.脱髄性疾患多発性硬化症●進行すれば運動機能が低下して,●次第に視力が回復しなくなる.●脱力,しびれなど多彩な神経症状が出現し,再発と寛解を繰り返しながら増悪していく.●しばしば急激な視力低下(球後視神経炎〔p.322〕)が起こる.1,2週間で寛解するが,再発する場合もある.症状の程度●頻度はまれである.●はじめは再発と寛解を繰り返すが,その後再発の有無にかかわらず症状が慢性的に増悪する.●再発と寛解を繰り返し,全体としては徐々に増悪する.●多くは二次進行型に移行する.……時間的多発見えない見よえうるになった321An Illustrated Reference GuideMS最大の特徴空間的多発と時間的多発●本症の特徴として,空間的多発性と時間的多発性がある.急激な視力低下で始まることが多い症状の進行と予後再発寛解型が最多多発性硬化症の臨床経過全体としては徐々に増悪する.炎症変化(脱髄)炎症の改善(再髄鞘化など)増悪寛解再発再発と慢性進行型(CPMS)の2つがある.二次進行型(SPMS)中枢神経系に病変部が散在し,病変部に対応した神経症状が出現する.脱髄性病変再発寛解型(RRMS)症状に再発や寛解がある.発症再発寛解型(RRMS)再発寛解型の多くは時間の経過とともに二次進行型に移行多い悪化症状の程度悪化症状の程度発症時間時間悪化時間:新病変:旧病変複数の病変が散在している新旧の病変が混在している車椅子生活となる.まれ一次進行型(PPMS)する.時間発症●初発時から慢性的に症状が悪化慢性進行型(CPMS)

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