病7-2_WEB立ち読み
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●直接経口抗凝固薬(DOAC):direct oral anticoagulant ●開頭外減圧療法:decompressive craniotomy ●血液希釈:hemodilution ●廃用症候群:disuse syndrome ●アテローム硬化:atherosclerosis ●血栓:thrombus ●塞栓子:embolus ●穿通枝:perforating branch ●一過性脳虚血発作(TIA):transient ischemic attack ●脳血管性認知症(VaD):vascular dementia ●Parkinson症候群(パーキンソニズム):Parkinsonism〜4.5h〜6h〜8h●臨床病型により,アテローム血栓性脳梗塞〔p.76〕,心原性脳塞栓症〔p.80〕,脳動脈と脳梗塞脳血管障害●高血圧●穿通枝が,高血圧により障害され●心臓内の血栓の一部がちぎれて塞栓子となり,動脈を閉塞する.●大量飲酒●頸動脈などのアテローム硬化部に血栓ができ,一部がはがれて塞栓子となり脳動脈に詰まる.●症状は比較的軽いことが多く,無●繰り返すと血管性認知症〔p.442〕やParkinson症候群〔p.340〕の原因となることがある.●活動時に発症し,短時間で症状が●突然発症するため,側副血行路の発達が悪く,梗塞巣が広範囲になりやすい.●局所神経症状の他,意識障害を●安静時に発症する(睡眠中に発症し,●一過性脳虚血発作(TIA)〔p.98〕の●ときに症状の階段状の悪化を認める.(DOACあるいはワルファリン)*血管の狭小化が緩徐に進行すると側副血行路が発達し,梗塞巣が狭い範囲にとどまることがある.**実際に施行されることはほぼない.すと治療75An Illustrated Reference Guide 違いをおさえよう 脳梗塞の病型と特徴ラクナ梗塞〔p.84〕に分類される.それぞれの特徴について以下に示す.心臓から血栓などが流れてきて起こる脳梗塞.●心疾患(心房細動,洞不全症候群,心筋梗塞など)塞栓性梗塞塞栓構音障害片麻痺,片側の感覚障害完成する.多く認める.血栓溶解療法(アルテプラーゼ〔rt-PA〕静注療法)脳保護療法(エダラボン)抗凝固療法(アルガトロバン,ヘパリン)抗凝固療法(ヘパリン,DOAC)抗脳浮腫療法(高張グリセロール)繰り返臨床病型アテローム血栓性脳梗塞動脈硬化(アテローム硬化)により起こる脳梗塞.●高血圧 ●糖尿病 ●脂質異常症●喫煙 ●主に以下の2つの機序がある.概要危険因子血栓性梗塞発生機序プラーク血栓●アテローム硬化により狭くなった血管に血栓が形成されて閉塞する*.起床時に気づく片麻痺,片側の感覚障害典型例の経過起床時に気づくなど)ことが多い.●発症は比較的ゆるやかなことが多い.先行を20〜30%に認める.血栓溶解療法(ウロキナーゼ局所動注療法)**血管内治療(血栓回収療法による再開通)抗血小板療法急性期抗血小板療法(クロピドグレル,シロスタゾール,アスピリン)慢性期心原性脳塞栓症穿通枝領域(脳深部)に起こる15mm以下の小さな脳梗塞.梗塞塞栓血栓意識障害活動時に突然発症失禁抗血小板療法(オザグレルナトリウム,アスピリンなど)抗凝固療法ラクナ梗塞て閉塞する.ラクナ梗塞血管壁の変性など比較的軽い症状,無症状のこともある軽度の運動障害,感覚障害血管性認知症Parkinson症候群症候性のものもある.抗血小板療法(シロスタゾール,クロピドグレル,アスピリン)

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