*ビタミンA は,主にレチニル脂肪酸エステルとして動物性食品に含まれており,摂取後,小腸吸収上皮細胞の刷子縁膜に局在するレチニルエステル加水分解酵素によりレチノールとなって吸収される.ビタミン● ビタミンA:vitamin A ● カイロミクロン(CM):chylomicron ● ロドプシン:rhodopsin ● 夜盲症:night blindness ● 角膜乾燥症:xerophthalmia ● 胎児奇形:fetal anomaly ● 頭蓋内圧亢進症:intracranial hypertension● ビタミン A は,視覚に関わる物質を構成する他,遺伝子の発現調節に関わっている.● ビタミン A は,レチノール,レチナール,レチノイン酸の総称である.● また,一部のカロテノイド(β- カロテン,α- カロテン,β- クリプトキサンチン)は,体内でビタミン A に変換されるた● ビタミン A は主に動物性食品,プロビタミン A は主に植物性食品に含まれる.● レチノール● レチナール● レチノイン酸● 動物性食品*● 夜盲症(成人)● 角膜乾燥症(乳幼児)● 皮 膚 の 乾 燥や 肥 厚,● ビタミン A が充足しているときには,体内でのプロビタミン A からビタミン A への変換が制限されるため,プロビタミン● 視覚(特に暗所)〔病⑫p.11〕● 皮膚・粘膜上皮細● 胎生期の臓器分化● 発がん抑制作用● 抗酸化作用● 免疫賦活作用● 胎児奇形(妊娠中の過剰摂取)● 肝障害● 脱毛や皮膚の脱落● 頭蓋内圧亢進症● 核内受容体に結合し,遺伝子の発現を調節する.● サプリメントなどによる過剰摂取● β-カロテン● α-カロテン● β-クリプトキサンチン● 植物性食品□ニンジン□ホウレンソウ□カボチャ● 長期にわたる● 脂質吸収障害● 肝臓疾患71ビタミンA物 質多く含む食品□レバー(豚,鳥)□ウナギビタミンA の代謝と作用脂溶性ビタミンであるため,血液中ではカイロミクロン〔p.39〕に組み込まれる.吸収*ビタミンAカイロミクロンプロビタミンA吸収腸管血管欠乏症と過剰症欠乏症角質化欠乏プロビタミンA肝星細胞にレチニル脂肪酸エ ステ ルとして貯蔵される.必 要 に 応じて加水分解され,レ チノ ー ル 結合 蛋 白と結 合して 各 臓 器 へ運搬される.肝臓レチノールレチノール結合蛋白結合蛋白脂 肪 組 織 などに貯蔵される.必 要 に 応じてビタミンAに変換される.適量維持摂取不足 視覚や遺伝子発現に関与 ビタミンAめ,プロビタミン A とよばれる.A の摂取による過剰症は起こらないとされている.管理栄養士作 用胞の機能維持核内受容体DNA蛋白質過剰症過剰カロテンは黄色や橙色をしていて,可食部 100 g 当たりにカロテンを600μg 以上含む野菜を,緑黄色野菜といいます.杆体細胞杆体細胞視細胞● 視細胞の 1 つである杆体細胞に含まれる.レチノールレチナールロドプシン全身の細胞レチノイン酸An Illustrated Reference Guideビタミン・ミネラル
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