病9-4版_立ち読み
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●腟鏡診:speculum examination ●内診:pelvic examination ●双合診:bimanual palpation ●経腟超音波検査:transvaginal ultrasonography ●砕石位:lithotomy position ●子宮内膜:endometrium ●子宮口:uterine os/uterine ostium ●胎盤鉗子:placental forceps ●子宮内容除去術(D&C):dilatation and curettage●婦人科診察に対し,患者は羞恥心,恐怖心を抱いている.これらの感情に常に配慮し,●診療にあたり,医師の性別を問わず,女性看護師が立ち会うようにする.特に男性医●問診(医療面接),視診・触診,腟鏡診,内診(双合診),経腟超音波検査の順に行う.●婦人科では,診察時に細胞診,組織診などの検査を行う.状況に応じて様々●鉗子を用いて子宮腟部を牽引して子宮の屈曲を矯正することにより,子宮〔p.207〕●陰毛の状態●腺の腫大●外陰の発育 など〔p.206〕●分泌物●出血●表面の性状 など●現病歴●既往歴●月経歴●家族歴●妊娠分娩歴 など●子宮腟部または頸管細胞診の検体採●子宮内膜組織や子宮内容物を掻爬して(ひっかいて)取り出すのに用いる.●子宮内腔の長さ測定,異物の除去など.※正常妊娠の妊婦にゾンデ診は禁忌.撮影協力:アトムメディカル株式会社●先端が扁平で子宮内の組織を保持するのに適する.子宮内容除去術などに用いる.●子宮腟部組織診に使用する.コルポスコープ下狙い組織診時,遠位端の先端部が開閉し子宮腟部の組織を採取することができる.●子宮を牽引して屈曲を矯正する.先端が細いため,経産婦だけでなく子宮口が狭い未産婦や閉経後女性での使用にも適する. キュレット(有窓鈍匙)婦人科診察婦人科における一般診察のながれ婦人科に特徴的な診察・検査で用いる器具できるだけ要領よく済ませる.師の場合は必須である.視診・触診砕石位●視診・触診,腟鏡診,内診,経腟超音波検査のいずれにも適した体位は砕石位である.な器具を使い分ける.内腔に棒状の器具をスムーズに挿入できる.試験切除鉗子腟鏡診〔p.207〕内診(双合診)〔p.208〕,経腟超音波検査〔p.210〕●子宮,付属器, など経腹超音波検査を行う場合,尿が溜まっている方が,子宮や卵巣を確認しやすいため(膀胱充満法),問診直後に施行し,検査後排尿を指示して視診へ移るとよいでしょう.取に用いる.どんひDouglas窩の状態婦人科医サーベックスブラシ®胎盤鉗子※クスコ式腟鏡はp.207参照.監 修中原 健次問診(医療面接)婦人科ゾンデ(消息子)マルチン単鈎鉗子204An Illustrated Reference Guide婦人科一般診察

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