病8-3版_web立ち読み用
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●尿素除去率(URR):urea reduction ratio ●ドライウエイト(DW):dry weight ●透析量:dialysis dose ●除水量:water removal/fl uid removal ●血中尿素窒素(BUN):blood urea nitrogen●透析療法を受けている患者に対し,尿素除去率(URR),標準化透析量(Kt/V),体重増加率,ドライウェイト(DW)などの指標をもとに,適正透析がなされているか総合的に判断し,適正透析となるよう対応していく.●動脈と静脈を人工血管でつな●自己血管内シャントの作製が困●穿刺しやすく血流豊富な血管を得るため,動脈と静脈を吻合させたもの.●橈骨動脈と橈側皮静脈が選択されることが最も多い.●通常,週3回通院して1回当たり約4時間の透析を行う.●1回の透析による拘束時間は長いが,透析のない日はほぼ通常通りの生活を送ることが●内シャントや動脈表在化では,透析に用いることができるようになるまで数週間を要するため,急性血液浄化〔p.235〕ではVAとして内頸静脈や大腿静脈へのカテーテル留置を選択する.腎代替療法週3回通院血液浄化療法●URRをさらに正確にしたもので,Kt/V(K:尿素クリアランス,t:透析時間,V:体内水分量)で算出される.●Kt/V=1.0は,透析が一通り完了したことを示す.●Kt/V≧1.4が望ましい.●URR≧65が望ましい.●透析間の体重増加は適切な範囲内でないと死●透析患者の目標体重(体液貯留傾向になく,それ以上除水すると急激な血圧低下が起こる体重)をドライウェイト(DW)といい,DWを目標に除水を行う.●透析間の体重増加はDWの3〜5%が望ましい.●透析前に存在した尿素量に対する除去された尿素量の割合のこと.●URR(%)=(透析前BUN−透析後229An Illustrated Reference Guide 血液を体外循環に導く バスキュラーアクセス(VA)●通常,血液透析では150〜200mL/分以上の大量の血液を取り出す必要があり,その血液を採取する経路をバスキュラーアクセス(VA)という.●長期で使用するVAの種類として,内シャント(自己血管内シャント,人工血管内シャント),動脈表在化(上腕動脈を深部から皮下に持ち上げ固定したもの),カフ型カテーテル(長期留置カテーテル)がある. 通院時にのみ透析を行う 血液透析の生活 透析の適切な実施 適正透析●適正透析とは,十分な透析量(尿素などの溶質除去量)と適正な除水量(除去する水分量)のもとで実施される透析療法をいう.約4時間/回BUN)/透析前BUN×100吻合部橈骨動脈橈側皮静脈月火水木金土日通院+透析  十分な透析量尿素などの溶質除去量除去する水分量体重増加率とドライウェイト(DW)亡率が上昇するとされている.血液透析(HD)適正透析の評価指標尿素除去率(URR)自己血管内シャントできる.通院+透析標準化透析量(Kt/V)人工血管内シャント人工血管動脈静脈いだもの.難な場合に行う.通院+透析適正透析適正な除水量

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