病6-2版_立ち読み
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●ヒト白血球抗原(HLA):human leucocyte antigen ●中手指節関節(M〔C〕P関節):metacarpophalangeal joint●男女比は1:3〜4で女性に有意に多い.発症年齢は20〜60歳代と幅が広いが,特に40〜50歳代での発症が多くなっている.●遺伝因子に環境因子が加わり,自己免疫反応が誘発され,関節滑膜に炎症細胞が集まる.●その結果,滑膜において炎症が起こり,パンヌス形成や骨・関節破壊に至ると考えられている.膠原病関節リウマチ(RA)骨関節軟骨関節腔(関節液)滑膜関節包●正常の関節は骨と,関節面を覆う関節軟骨からなる.●関節の内腔は薄い滑膜に包まれており,その中は粘稠度の高い関節液で満たされている.●炎症による骨・軟骨および周辺組織(靱帯,腱など)の破壊が末期に至ると,関節は亜脱臼・脱臼や癒着・骨性強直などの変形を起こし,可動性を失い,機能しなくなる.●増殖する滑膜がパンヌスを形成し,骨および軟骨組織を侵食し始め,徐々に骨びらんが増加する.●軟骨が破壊され,X線像で骨と骨の間隔(関節裂隙)の狭小化がみられる.●徐々に関節可動域制限が進む.●炎症をきたした滑膜は,血管新生を生じながら増殖を始める.●炎症反応のために関節腔内の水分量が増し,関節が腫脹して疼痛をきたすようになる. ⅣⅠ関節変化の進行度●垂直方向への脱臼と骨性強直がみられる.●軽度亜脱臼と尺側偏位がみられる.●滑膜炎周囲の骨に骨量低下がみられる.69男女比=約1:3わが国の有病率=0.6〜1.0%男性女性軟骨の破壊が起こり,最終的に関節破壊をきたす.病態滑膜の炎症模式図(関節腔内)関節腫脹左手第2MP関節傍関節性骨粗鬆症X線像 有病率は0.6〜1.0% 疫学●RAは膠原病の中で最も頻度が高い疾患であり,わが国の有病率は0.6〜1.0%で,全国でおよそ70〜120万人の患者がいると報告されている. パンヌスを形成し,慢性的に進行 関節炎の経過●炎症の主座は滑膜であり,滑膜炎が進行することで骨や 遺伝と環境の双方が関与 発症機序●RAの発症には,遺伝因子と環境因子の両方が関与していると考えられている.●遺伝因子としては■■■■■■遺伝子(特に■■4),環境因子としては喫煙の関与が明らかになっており,細菌,ウイルスの関与も指摘されている.■■■-■■■陽性などAn Illustrated Reference Guide遺伝因子(内的要因)喫煙,感染など環境因子(外的要因)自己免疫反応滑膜の炎症滑膜の炎症骨・関節破壊炎症の末期と関節破壊関節の癒着・骨性強直可動性の喪失左手第2MP関節脱臼・骨性強直RAの有病率と男女比stage分類(MP関節)関節炎初期滑膜細胞の増殖パンヌスの形成骨びらん左手第2MP関節軽度の亜脱臼関節の構造(正常)炎症の増悪と慢性化関節裂隙の狭小化Ⅱ・Ⅲ骨びらんRAの発症機序

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