病6-2版_立ち読み
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●病原体関連分子パターン(PAMPs):pathogen-associated molecular patterns ●リポ多糖体(LPS):lipopolysaccharide ●核因子κB (NF-κB):nuclear factor κB ●C型レクチン受容体(CLR):C-type lectin receptor ●NOD様受容体(NLR):NOD-like receptor ●RIG-I様受容体(RLR):RIG-I-like receptor ●NLRP1:NOD-like receptor family, pryin domain containing 1 ●RIG-I:Retinoic acid-inducible gene I ●MDA5:melanoma differentiation-associated gene 5 ●GPI:glycosylphosphatidylinositol●3本鎖リポタンパク質●2本鎖リポタンパク質●ペプチドグリカン(細胞壁成分)●リポタイコ酸(グラム陽性菌)●β-D-グルカン(真菌の細胞壁成分)●GPIアンカー(原虫表面のタンパク質)●リポ多糖体(LPS)●フラジェリン(細菌の鞭毛タンパク質)●2本鎖RNA●1本鎖RNA核 ●自然免疫系の細胞は,病原体のみに存在する構成上のパターンである病原体関連分子パターン(PAMPs)を認識する.●これはパターン認識受容体(PRR)によって行われ,PRRは病原体に対するセンサーとして働く.●PRRによるPAMPsの認識によって,侵入してきた病原体や感染細胞に対する大まかな識別と排除が行われ,それに引き続いてより精密な獲得免疫系の反応が惹起される.●PRRは,細胞膜上とエンドソーム内部に発現するToll様受容体(TLR),細胞膜上に 発現するC型レクチン受容体(CLR),細胞質内に発現するNOD様受容体(NLR)やRIG-I様受容体(RLR)などいくつかの種類が知られており,それぞれ異なったPAMPsを認識する.●TLRは,一番最初に発見されたPRRであり,病原体の外壁を形成する糖質・脂質・タンパク質の構造や,病原体由来の核酸などのPAMPsによって,幅広く病原体を認識する. ●NLRは病原体由来成分だけでなく,尿酸結晶などの細胞内蓄積物質も宿主細胞に対する危険シグナルとして認識し,インフラマソーム〔p.34〕というタンパク質複合体を構成して,炎症性サイトカイン産生を誘導していることが近年明らかになった.Mφや樹状細胞など自然免疫(IFNーα/βや炎症性●細菌●細菌(マイコプラズマ)●細菌●真菌●原虫細胞膜●細菌(グラム陰性菌)●細菌●ウイルス●ウイルス●細菌●ウイルス●真菌●真菌(■■■■■■■属菌など)●真菌(■■■■■■■■■■属菌)●細菌(結核菌)●細菌●細菌エンドソーム内部●DNAの非メチル化CpG配列●β-D-グルカン(細胞壁成分)●α-マンナン(細胞壁成分)●トレハロースジミコール酸(細胞壁成分)●ペプチドグリカン●ペプチドグリカン●ムラミルジペプチド(細胞壁成分)●炭疽菌の毒素●細菌●細菌●ウイルス●真菌●細菌(■■■■■■■■■■属菌,赤痢菌,レジオネラ菌など)細胞膜細胞質●不明●フラジェリンなど●短い2本鎖RNA●長い2本鎖RNA●多くのRNAウイルス●一部のRNAウイルス細胞質11TLR2Toll様受容体(TLR)TLR4TLR5TLR3TLR7/8TLR9Dectin1Dectin2MincleNOD1NOD2NLRP1NOD様受容体(NLR)NLRP3NLRC4RIG-IMDA5病原体(非自己)の認識と大まかな区別パターン認識受容体(PRR)様々なPAMPsを感知PRRの分類病原体細胞膜細胞質細菌エンドソームウイルスPRRによるPAMPsの認識PAMPs(LPSなど)PRR(TLRなど)NF-κBなどによる伝達TLRCLRNLRRLR自然免疫の惹起サイトカインの産生)獲得免疫にも関与受容体の分類所在受容体の名称TLR1/2TLR2/6C型レクチン受容体(CLR)カンジダマラセチアサルモネラRIG-I様受容体(RLR)認識する主な対象認識する物質(PAMPs)

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