病6-2版_立ち読み
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●無菌性髄膜炎:aseptic meningitis ●急性灰白髄炎(ポリオ):acute poliomyelitis ●急性出血性結膜炎(AHC):acute hemorrhagic conjunctivitis ●心筋炎:myocarditis ●心膜炎:pericarditis ●急性出血性結膜炎(AHC):acute hemorrhagic conjunctivitis ●小水疱:vesicle ●瘢痕:scar●ともに保育所や幼稚園など,人の多いところに行く機会が増えることで罹患●水疱は数mm大の楕円形で,口腔内●水疱は瘢痕を残さず自然治癒するたウイルス感染症エンテロウイルス感染症●手掌に複数の小水疱が散在する.●アフタによる咽頭痛のため,食欲が低下し,●前口蓋弓,口蓋垂,軟口蓋,扁桃などに複数のアフタがみられる.●アフタは治療不要で発症後7日程度で消失●鑑別疾患であるヘルペス性歯肉口内炎〔p.294〕とは異なり,本症では歯肉炎を起こさない.309An Illustrated Reference Guideどちらも乳幼児に好発する手足口病とヘルパンギーナ●手足口病とヘルパンギーナの臨床症状は類似しているが,ヘルパンギーナの初発時に高熱がみられるのに対し,手足口病では発熱がみられないことが多い.●手足口病では,ヘルパンギーナよりも口腔内の水疱が前方にみられ,手や足手と足と口腔粘膜に水疱手足口病の身体所見●口腔内および手掌,足底などの四肢末端に水疱を形成する(肘,膝,殿部などに形成することもある).口腔の奥に両側性のアフタが出現ヘルパンギーナの身体所見●主に軟口蓋から口蓋弓にかけて両側性のアにも水疱がみられる.しやすくなる.疾患手足の小水疱症状原因ウイルス好発発熱水疱コクサッキーウイルスA群(6型,10型,16型),など エンテロウイルス71型 軽度の発熱(38℃以下)が約30%にみられる.口腔内前方(頬粘膜,舌,軟口蓋など),手掌,足底などでは潰瘍化することもある.め,治療は不要である.フタを認める.脱水症状を起こすことがある.する.写真提供:床枝 康伸●軟口蓋に水疱がみられる.第106回医師国家試験I4139℃以上エンテロウイルスは互いに性質がよく似ていて,ウイルス1種類に疾患が1つという対応をしていないのが特徴です.例えば,手足口病はコクサッキーウイルスA群により発症しますが,エンテロウイルスの71型の感染でも発症します.口腔内後方の水疱手足口病口腔内前方の水疱乳幼児口腔内の水疱医師ヘルパンギーナ発熱コクサッキーウイルスA群(2〜6型,8型,10型)乳幼児(特に1歳)口腔内後方(軟口蓋,口蓋弓など)手掌の小水疱口腔内の両側性アフタ

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