病6-2版_立ち読み
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●B群レンサ球菌(GBS):group B ■■■■■■■■■■■■■ ●ペニシリン耐性肺炎球菌(PRSP):penicillin-resistant ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ●PR時間:PR interval ●緑色レンサ球菌:viridans streptococci ●疣贅/疣腫:wart●細胞壁の多糖体抗原の違いによりA〜V(I,Jを除く)に分類される.●レンサ球菌には赤血球を溶かす溶血毒を産生するものがあり,その●代表的なレンサ球菌の分類と主な感染症を以下に挙げる.●同じ菌でも様々な呼称があることに注意する.*A群β溶連菌は大部分が化膿レンサ球菌であるが他の菌種も含まれ,厳密には同義ではない.●溶連菌(溶血性レンサ球菌の略)とよぶ場合は,一般にβ溶血性(完全溶血)の菌を指す. 似てる… ββ αα●鎖状に連なるレンサ球菌●レンサ球菌は❶溶血性の違い,❷細胞壁の抗原性の違い(Lランスフィールド●さらに血清学的・生物学的性質により菌名が決定される.●A,C,G群は主として小児の上気道からの分離が多く,B群は主として女性(若年〜成人)の腟に多い.●咽頭炎・扁桃炎 ●猩紅熱●丹毒 ●痂皮性膿痂疹●劇症型A群レンサ球菌など●新生児の敗血症●髄膜炎●肺炎A群B群●髄膜炎●肺炎 ●中耳炎 ●副鼻腔炎●感染性心内膜炎〔p.202〕■■■■■ones診断基準 〔p.202〕J2015年に改訂されたリウマチ熱の診断基準.主症状に心炎・多関節炎・舞踏病・輪状紅斑・皮下結節,副症状に関節痛・発熱・炎症反応・PR時間延長がある.A群β溶連菌への先行感染の証明に加えて主症状2項目以上,または主症状1項目と副症状2項目以上で診断される.疣■■腫■■200緑色レンサ球菌 〔p.200〕口腔レンサ球菌ともよばれ,う歯の原因菌でもある.■■■■ミティス■■■■,■■■■オラリス■■■■■,■■■■サングイニス■■■■■■■■などの総称である.歯科処置や,口腔の衛生状態が悪いことで血中に入る.付着性に富み,感染性心内膜炎の主要な原因菌となる.An Illustrated Reference Guide〔p.202〕フィブリンと血小板が凝集,沈着した中に菌が定着したもので,疣ゆう贅ぜいともいう.A46A49.1I00I33.0J03.0第111回医師国家試験E60〜62レンサ球菌(■ストレプトコッカス■■■■■■■)や肺炎球菌(■■■■ニューモニエ■■■■■■■■■)などが属する.治療の第一選択はペニシリンGである(PRSP〔p.205〕を除く).■■■■■■■■■■■■属菌)には化膿レンサ球菌(■■■■ピオゲネス緑色の溶血環: α(不完全溶血)透明の溶血環: β(完全溶血)溶血環(−): γ(非溶血)菌 名ストレプトコッカス ストレプトコッカス ストレプトコッカス 性状によって命名 レンサ球菌とは●レンサ(連鎖)球菌(■■■■■■■■■■■■■属菌)は通性嫌気性のグラム陽性球菌で,鎖のように連なって配列していることから名づけられた. 溶血性と抗原性の違いで分類 レンサ球菌の分類 主に4つのグループが存在 代表的なレンサ球菌ピオゲネスアガラクティエ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■(アガラクチア菌〔病⑩p.222〕)≒B群レンサ球菌(GBS)ニューモニエ分類不能主な感染症感染症〔p.204〕 監修山口 敏行❶溶血性による分類溶血性の程度によってα,β,γの3種類に分類される.血液寒天培地※γ溶血性レンサ球菌には 臨床的に重要な菌は少ない.●血液寒天培地で培養した菌が培地の赤血球を溶かすと,コロニーの周囲に溶血環が観察できる.■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■(化膿レンサ球菌)≒A群β溶血性レンサ球菌(A群β溶連菌)*■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■(肺炎球菌〔p.205〕)viridans streptococci(緑色レンサ球菌)〔病②p.230〕/oral streptococci(口腔レンサ球菌)血液培養液中のレンサ球菌グラム染色ancefi eld分類)により分類される.溶血毒溶血性(完全溶血)(完全溶血)(不完全溶血)分類不能分類不能(不完全溶血)Lancefield分類❷Lancefield分類intro.レンサ球菌感染症

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