病みえ5-3
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●標本中の個々の細胞〔次項〕を細かく観察する.●赤芽球系,骨髄球系,巨核球の各成熟段階の細胞の割合や異形成の有無を確認する.●健常者では造血細胞と脂肪組織の占める割合がおおよそ1:1である(高齢者では脂肪の割合が増える).●正常な骨髄では少数しかみられない細胞(芽球や前骨髄球,形質細胞など)が増加している場合,造血器腫瘍が考えられる.●造血細胞とは明らかに異なる細胞の集塊(がん細胞の骨髄転移)がないか確認する.●細胞質がちぎれて血小板を産●分化・成熟して様々な顆粒球(この画●分化・成熟して赤血球となる〔p.36〕.●核は円形〜類円形で,この画像では貪食物(→)を細胞質内に含んでいる.●核は偏在し,核周囲明庭(→)をもつ.●他の非造血細胞としては脂肪細胞やマスト細胞(肥満細胞),造骨細胞,破骨細胞,血管内皮細胞などもみられる.●骨髄:bone marrow ●細胞密度:cellularity ●腫瘍細胞:tumor cell ●脂肪組織:adipose tissue ●巨核球:megakaryocyte ●赤芽球:erythroblast ●骨髄球:myelocyte ●形質細胞:plasma cell ●マクロファージ:macrophage ●マスト細胞/肥満細胞:mast cell ●造骨細胞:osteoblast ●破骨細胞:osteoclast ●血管内皮細胞:vascular endothelial cell ●小型球状赤血球:microspherocyte ●遺伝性球状赤血球症(HS):hereditary spherocytosisAn Illustrated Reference Guide●骨髄には造血幹細胞〔p.5〕から各系統へ分化している段階の造血細胞がみられる.●さらに,形質細胞やマクロファージなども非造血細胞として存在する.弱拡大●全体としての細胞密度,腫瘍細胞の有無を観察する.●さらに,巨核球の数は弱拡大で評価する.形態についてもある程度確認できる.細胞密度異常細胞の集塊の有無造血細胞赤芽球系細胞(多染性赤芽球)非造血細胞形質細胞造血細胞脂肪組織赤血球に分化する(好中球系骨髄球)像の細胞では好中球)となる〔p.99〕.マクロファージ巨核球顆粒球に分化する骨髄球系細胞詳しい使い方➡p.ⅹ強拡大血小板を産生する巨核球生する〔p.246〕.見てみよう!医師特典コンテンツでは,骨髄でみられる細胞の他にも様々な細胞の画像を見ることができます.22写真提供:西村 純二写真提供:常名 政弘写真提供:常名 政弘写真提供:常名 政弘写真提供:常名 政弘写真提供:常名 政弘+αもっとわかる 弱拡大と強拡大を観察する 骨髄像の観察●骨髄像は,まず弱拡大(40倍・100倍)で全体像などを観察し,次に強拡大(400倍・1,000倍)で個々の細胞を観察する. 各系統の造血細胞など 骨髄でみられる細胞

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