病みえ5-3
19/32

ドii●再生不良性貧血〔p.72〕●慢性肉芽腫症〔p.116〕●Chédiak−Higashi症候群〔p.117〕●重症複合免疫不全症〔p.232W〕●毛細血管拡張性失調症〔p.232W〕など●急性骨髄性白血病〔p.148〕●急性リンパ性白血病〔p.156〕●慢性骨髄性白血病〔p.172〕●骨髄異形成症候群〔p.164〕●悪性リンパ腫〔p.193〕●多発性骨髄腫〔p.222〕など●疾患の種類によって適応基準の詳細は異なるが,移植適応を検討する際には患者側の要因を考慮する.造血幹細胞移植●移植前の併存疾患(心疾患,糖尿病,脳血管障害,感染症,腎障害,肝障害,呼吸器障害,膠原病,腸疾患など)は移植後の予後に関連する.●併存疾患がある患者の予後の指標として,HCT-CI〔p.232W〕が使用されている.●全身状態の指標として,パフォーマンスステータス(PS)〔p.135W〕を考慮する.●PS 3以上の場合,移植成績が不良となることが多く,移植適応の検討が必要となる.●一般に年齢が高くなるほど移植成績が●適応年齢の上限は,同種移植は55〜60歳(ミニ移植〔p.239〕は65〜70歳),自家移植は65〜70歳が目安とされている.造血幹細胞移植Hodgknリンパ腫非Hodgknリンパ腫その他固形腫瘍再生不良性貧血形質細胞腫瘍**その他のリンパ腫骨髄増殖性腫瘍*その他の白血病骨髄異形性症候群慢性骨髄性白血病成人T細胞白血病急性リンパ性白血病0急性骨髄性白血病移植件数●自家移植は,非Hodgkinリンパ腫と多発性骨髄腫を含む形質細胞腫瘍で多く行われている.多発性骨髄腫では,初回移植のおよそ90%が自家移植である.*骨髄異形成/骨髄増殖性腫瘍を含む**多発性骨髄腫を含む●HCT-CI:hematopoietic cell transplantation-specifi c comorbidity index ●ドナーリンパ球輸注(DLI):donor lymphocyte infusion ●ハプロタイプ:haplotype ●移植片対宿主病(GVHD):graft versus host disease ●合併症:complication ●パフォーマンスステータス(PS):performance status ●骨髄異形成症候群(MDS):myelodysplastic syndromes ●同種移植は,急性白血病〔p.138〕(急性骨髄性白血病,急性リンパ性白血病)で最も多く,同種移植全体の半数以上を占めている.その他,骨髄異形成症候群(MDS)〔p.164〕,非Hホジキンodgkinリンパ腫〔p.202〕で多く行われている.ヒガシチェディアックGVHD28,00026,00024,00022,00020,00018,00016,00014,00012,00010,0008,0006,0004,0002,000PS 0PS 4患者側の要因年齢前処置不良となる.適応となりうる疾患全身状態主な疾患の累積移植件数(1991〜2021年)腫瘍性疾患非腫瘍性疾患併存疾患病原体■:自家移植■:同種移植233An Illustrated Reference Guide参考:日本造血細胞移植データセンター:日本における造血細胞移植 2022年度全国調査報告書 別冊.2023+αもっとわかる 年齢などを考慮 適応●造血幹細胞移植は,移植前処置での大量薬物療法や全身放射線照射による有害事象,移植後の移植片対宿主病(GVHD)といった移植関連合併症〔p.240〕の危険を伴うため,慎重に適応を検討する必要がある.Supplement疾患別の累積移植件数●日本で1991年から2021年に施行された16歳以上の造血幹細胞移植の累積件数は,次のようになっている.

元のページ  ../index.html#19

このブックを見る