病4-3版_web立ち読み_181106
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●再感染によるものも●菌の吸入から6ヵ月〜2年以内で発症することが多い.5%●初感染に引き続き発●結核菌に初めて感染することを初感染という.●初期変化群〔p.105〕を形成する.Zチールiehl-Nネールゼン●肺結核〔症〕:pulmonary tuberculosis ●結核菌:■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ●イソニアジド(INH):isoniazid ●リファンピシン(RFP):rifampicin ●ピラジナミド(PZA):pyrazinamide ●エタンブトール(EB):ethambutol ●ストレプトマイシン(SM):streptomycin ●ヒト免疫不全ウイルス(HIV):human immunodefi ciency virus ●抗酸菌:acid fast bacillus●新規登録結核患者数・罹患率は減少傾向にあるが,他先進国に比べ高水準にある.●近年ではHIV感染者をはじめとする免疫不全患者の合併症としても注目されている.●結核は感染症法で2類感染症に指定されており,診断後,直ちに保健所に届け出る●感染様式は空気感染であり,結核菌曝露者の約30%が感染する.●結核菌に感染しても免疫機構が働くため,感染者の約90%は不顕性感染のまま●結核の発症様式は初感染から発症に至る経過により,一次結核症と二次結核症ゴホ ゴホ再燃5%●初期変化群での自然治癒(免 :5人 結核菌に曝露感染未感染者排菌者不感染抗酸菌 偏性好気性菌 〔p.104〕酸素存在下でのみ増殖する菌.結核菌の他,淋菌,百日咳菌などがある.An Illustrated Reference Guidepulmonary tuberculosis監 修山﨑 善隆102〔p.102〕通常の染色では染まらないが,抗酸菌染色(蛍光法やZiehl-Neelsen法)で染まる菌をいう.結核菌やらい菌〔p.115〕などが含まれる.抗酸性とは,いったん染色された菌が,酸やアルコールで脱色されにくくなることを指す.菌自体が酸に抵抗性があるという意味ではない.A16➡肺結核(症)と診断する.治療 RFP,INH,PZA,EBまたはSMなどを用いた多剤併用療法を行う.結核菌による呼吸器感染症で,全結核症の約8割を占める.初感染後,比較的早期に発症する一次結核症と初感染後長期間たってから発症する二次結核症がある.多くは二次結核症であり,そのほとんどが成人である.必要がある.生涯を通じて発症しない.に分けられる.初感染非発症(潜在性結核感染症)疫の成立)eelsen法で,赤色桿菌を認める. 〈tree in bud sign〉〈抗酸菌の存在〉1.5人●数年〜数十年後,宿主の免疫能が低下した際に発症する(内因性再燃).27人●初感染した人のうち約9割は不顕性感染のまま発症しない. 感染≠発症 発症様式 100人が結核菌に 曝露した場合の例100人30%70%70人30人95%28.5人発症一次結核症症する.1.5人95%発症二次結核症あることが明らかになってきた.生涯発症しないintro.MINIMUM ESSENCE❶2週間以上持続する咳などを主訴とする.❷胸部X線像で, 肺門リンパ節腫脹,肺野の結節影,空洞影などを認める. ❸胸部CT像で, 呼吸細気管支や肺胞領域での粒状影, それに続く細気管支の腫大を認める. ❹喀痰塗抹検査で, 蛍光法で発光する桿菌を認め, ❺培養検査・核酸増幅検査で,結核菌と同定.結核の感染と発症肺結核〔症〕

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