病4-3版_web立ち読み_181106
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A-aDO2が0・VA・Q・VA解剖と生理呼吸生理・VA・Q⬆⬇>>⬇⬆⬆⬇●このため,正常であってもわずかに換気血流比不均等が生じているが,肺疾患による換気血流比不均等〔次頁参照〕に比べれば度合いは小さく,低酸素血症に陥るほどではない.PaO2⬇PAO2➡PaO2⬇・VA➡・Q⬆・Q⬇・VA⬆・Q➡・VA⬇・Q➡●肺胞気-動脈血酸素分圧較差(A-aDO2):alveolar arterial oxygen gradient ●肺胞気酸素分圧(PAO2):alveolar oxygen partial pressure/partial pressure of alveolar oxygen ●動脈血酸素分圧(PaO2):arterial oxygen partial pressure ●低酸素血〔症〕:hypoxemia ●低酸素性肺血管攣縮/低酸素性肺血管収縮(HPV):hypoxic pulmonary vasoconstriction・VA・Q・Q全身・VA・Q●病変部位で少なくなった分,正常部位での血流量が増える(・Q⬆).●しかし,・VA➡のため,ガス交換されない余分な血流が生じる(・VAとつり合わない).●ガス交換は十分だが・Q⬇のため交換量が不十分になる.●血流が全くない(・Q=0)場合は,肺胞死腔〔p.25〕になる.全身・VA・Q●病変部位で少なくなった分,正常部位での換気量が増える(・VA⬆).●しかし,・Q➡のため,ガス交換されない余分な換気が生じる.***肺全体としてPAO2は➡.●・VA⬇のため,肺胞気中のO2が量的に不足し,ガス交換(酸素化)が不十分になる**(・Q➡とつり合わない).●換気が全くない(・VA=0)場合は,シャント〔p.24〕になる.・VA・Q・VA・Q●様々な肺疾患による病変部位では換気や血流が障害され,正常部位の●肺全体では換気量と血流量の総量は変化しないため,正常部位では,病●このため,肺全体にV4V4 実際には起こりませんが,全てのガス交換単位において,換気血流比が均等となるような肺胞気ガス組成を理想肺胞気といいます. さらに,拡散障害〔p.24〕やシャント〔p.24〕がなければ,PAO2=PaO2(A-aDO2〔p.30〕が0)となるような最も効率のよい理想的なガス交換が行われます. しかし,実際のガス交換は,正常であっても生理的な換気血流比不均等や解剖学的シャントが存在しているので,PAO2>PaO2(A-aDO2あり)となります.病変部位で・VAが低下病変部位換気血流比不均等➡低酸素血症(PaO2⬇)不均等を是正する方向に働く.29An Illustrated Reference GuidePAO2= PaO2肺尖部・VA・Q肺底部・VA・Q正常部位 生理的な不均等が生じる 実際の換気血流比●実際の肺では,主に立位での重力の影響により〔前A/Q4は,肺尖部で大きく,肺底部で小さ 肺疾患で低酸素血症をきたす要因 換気血流比不均等項参照〕,V4くなる(生理的な換気血流比不均等).**低酸素性肺血管攣縮〔p.30〕が生じると,PAO2➡*生理的な換気血流比不均等理想肺胞気での換気血流比肺全体で均等拡散障害(−)シャント (−)A/Q4のガス交換単位が存在する.A/Q4の不均等が生じることになる.A/Q4の不均等が分布し(換気血流比不均等),ガス交換の効率が悪くなり,低酸素血症(PaO2の低下)が引き起こされる.病変部位で・Qが低下・VA➡病変部位換気血流比不均等➡低酸素血症(PaO2⬇)A/Q4と異なるV4変部位とは逆の方向にV4正常部位

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