病4-3版_web立ち読み_181106
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●は単位時間当たりの量を意味する●肺は無数のガス交換単位(肺胞とそれに対応する毛細血管)で構成されている.●V4A(単位時間当たりの肺胞換気量)とQ4(単位時間当たりの毛細血管血流量)●効率のよいガス交換は,V4・VAは肺尖部で小さくなる.・VAは肺底部で大きくなる.・VA・Qは肺尖部で小さくなる.・Qは肺底部で大きくなる.●換気血流比(V4A/Q4):ventilation perfusion ratio ●ガス交換:gas exchange/gaseous exchange ●理想肺胞気:ideal alveolar air ●換気量(V):respiratory volume/minute volume ●血流量/血流率:blood fl ow rate ●換気血流〔比〕不均等:ventilation perfusion inequality/ventilation perfusion mismatch・VA・VA・Q・Q・VA・Q・VA・Q・QAおよびQ4は肺尖部で小AよりもQ4で著しい(差●立位での重力の影響により,正常の肺であってもV4●肺尖部で小さく肺底部で大きいという不均等分布は,V4肺尖部肺底部肺尖部肺底部低高肺胞毛細血管換気量の分布重力の影響を示す例吊り下げられたバネバネ自体の重さによって上部ほどよく伸びる.重力血流量の分布重力の影響を示す例静水圧重力によって静水圧差が生じる.重力医師換気量の分布血流量の分布28An Illustrated Reference Guide効率のよいガス交換を行うには,各ガス交換単位で換気と血流のつり合いがとれている(換気血流比が均等である)必要がある. 立位での重力の影響 換気量と血流量の分布A/Q4)という.AとQ4が肺のどのガス交換単位でも均一に同じ値換気血流比(正常:0.8〜1.2)肺全体での・VA/・Qは,安静時で0.8程度です.正常の肺でも重力の影響によりガス交換単位ごとの・VA/・Qにはばらつきがみられます〔次項参照〕.肺自体の重さによって肺尖部の肺胞は引き伸ばされている.換気によってふくらむ量は小さい.肺胞は肺尖部に比べ引き伸ばされていない.換気によってふくらむ量は大きい.静水圧が低い(血管内圧が低い)ため,血管内径が狭くなり,血液は流れにくい.静水圧が高い(血管内圧が高い)ため,血管内径が広くなり,血液は流れやすい.の比を換気血流比(V4であるときに生じる(理想肺胞気).単位時間当たりの肺胞換気量単位時間当たりの毛細血管血流量さく,肺底部で大きくなる傾向にある.が大きい).肺(立位)肺胞重力肺(立位)血管重力換気血流比 V4AとQ4の比 換気血流比 ガス交換単位に おける換気血流比

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