病4-3版_web立ち読み_181106
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●回復する見込みが低下し,できる範囲での生活の自立を目指す期間. ●医師 ●栄養士 ●歯科医師 ●歯科衛生士●薬剤師●医療ソーシャルワーカー ●保健師 ●臨床心理士 など●理学療法士 ●作業療法士 ●言語聴覚士●看護師 再評価●得られた結果の評価や残された課題の検討を行う. 支援●行動変容〔p.347〕への支援 プログラムの 実施●コンディショニング〔p.344〕●全身持久力・筋力トレーニング〔p.346〕●ADLトレーニング〔p.346〕●セルフマネジメント教育〔p.347〕●栄養療法〔p.347〕 個別プログラム の作成●目標設定●リハビリテーション処方●リハビリテーション実施計画書の作成●呼吸リハビリテーションは次のようなプロセスで行われる. 初期評価●目標の設定やプログラムの立案,問題点の特定のために患者の評価を行う. ●アクションプランを継続して実施し,身体活動や社会参加を推進する.●呼吸リハビリテーション:pulmonary rehabilitation ●生活の質(QOL):quality of life ●日常生活動作(ADL):activity of daily living ●呼吸困難:dyspnea ●手段的日常生活動作(IADL):instrumental activity of daily living  ●栄養療法:nutritional therapy ●行動変容:behavior modifi cation ●運動療法:exercise training●呼吸困難の軽減,運動耐容能の改善,健康関連QOLの改善などの効果がある.●生涯にわたり継続して実施され,急性期や維持期,周術期などの状況に応じた介入が行われる.適応!急性期●症状や状態が不安定で,治療を最優先に行う期間.維持期●状態が安定し,在宅で生活を送っている期間.周術期・術後回復期●手術の準備や手術からの回復を行う期間.回復期●状態が安定しはじめ,日常生活へと戻っていく期間.終末期状況に応じた呼吸リハビリテーション継続監修黒澤 一342呼吸管理とその他の治療日常生活動作(ADL) 〔p.342〕日常生活をするうえで必要な基本的動作.入浴・更衣・移動・排泄・食事などを指す.対して,手段的日常生活動作(IADL)はADLの次の段階,すなわち料理,洗濯などを指す.スクイージング 〔p.344〕排痰法の一つ.介助者が呼気時に胸郭の気道分泌物が貯留している部分をやや強く圧迫する.体位ドレナージと併用して行われる.呼吸介助 振動法 振動呼気陽圧法 〔p.345〕呼気を専用の器具に吹きこみ,呼気に陽圧を伴った振動を生じさせ,気道分泌物の移動を促す排痰法.An Illustrated Reference Guide〔p.344〕換気量の改善を主目的とした手技の一つ.介助者が呼気時に胸郭を圧迫し,次の吸気時に解放するのを繰り返す.排痰法としても用いられる.〔p.345〕呼気時に,胸壁に振幅の小さい振動を加える排痰法.徒手的または器具を用いて行う. 生涯にわたりチームで介入する 概要●呼吸リハビリテーションとは,呼吸器の疾患をもつ患者が,可能な限り疾患の進行を予防するため,あるいは健康状態を回復・維持するため,医療者との協働的なパートナーシップのもとに疾患を自己で管理し自立できるよう,生涯にわたり継続して支援していくための個別化された包括的介入である.●原則として,医師や看護師だけでなく,理学療法士や作業療法士,栄養士などと協働するチーム医 実施前後に評価する プロセス 適応の判断●適応があるか,禁忌となる合併症などがないかを判断する.療として行われる.導入チーム医療呼吸リハビリテーション呼吸リハビリテーション呼吸リハビリテーションとは

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