病4-3版_web立ち読み_181106
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呼吸器感染症肺結核〔症〕❶DNAを1本鎖に❸1サイクルでDNAが2本できる.●イムノクロマト法●核酸増幅検査×10万〜100万●塗抹検査:direct smear examination ●MGIT:mycobacteria growth indicator tube ●デオキシリボ核酸(DNA):deoxyribonucleic acid ●ポリメラーゼ連鎖反応(PCR):polymerase chain reaction ●リボソームリボ核酸(rRNA):ribosomal ribonucleic acid ●MTD:mycobacterium tuberculosis direct●初回診断時には,喀痰を3回採取して検体とするのが基本である.●抗酸菌の染色法には,蛍光法とZチールiehl-Nネールゼンeelsen法がある.●通常,蛍光法にて陽性を示したものに対して,Ziehl-Neelsen法を行う.●従来用いられてきたガフキー号数による表示は,細かいうえにやや客観性を欠くため,現在では主に表に示した簡便法が用いられている.●核酸増幅検査では培養することなく短時間に菌の同定ができるため,迅速診断法として臨床で用いられている.●結核菌の同定には,PCR法が用いられることが多い.●MGITは抗酸菌が増殖することで減少する酸素を,蛍光の強さとして観察することにより,迅速に抗酸菌を検出する液体培地である.●抗酸菌の検出に要する期間は2〜6週間であり,小川培G0G1G2G5G9DNAを合成させる.20〜30サイクル繰り返す写真提供:川辺 芳子●暗い背景に抗酸菌が緑青〜黄色の蛍光に写真提供:川辺 芳子●ブルーの背景に,赤色桿菌としてみられる.109An Illustrated Reference Guide 抗酸菌を検出するための検査(1) 塗抹検査●塗抹検査は,喀痰中の抗酸菌 抗酸菌を検出するための検査(2) 培養検査●喀痰中の抗酸菌を検出するため,MGITや小川培地での有無をみる検査である.判定方法培養する.地の4〜8週間と比べて短く,検出感度も高い.検体喀痰などを雑菌処理したもの培養抗酸菌の検出培地抗酸菌菌の増殖により酸素が消費される酸素センサー紫外線 結核菌を同定するための検査 核酸増幅検査●核酸増幅検査には,DNAを増幅させるPCR法やrRNAを増幅させるMTD法などがある.結核菌のDNAプライマー結核菌を同定MGIT法蛍光法発色する.記載−±1+2+3+蛍光法(200倍)0/30視野1〜2/30視野1〜19/10視野 ≧20/10視野≧100/1視野同定検査蛍光Ziehl-Neelsen法Ziehl-Neelsen法(1,000倍) 0/300視野1〜2/300視野1〜9/100視野≧10/100視野≧10/1視野PCR法備考(ガフキー号数)分離する.❷プライマーを用いて,

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