高度なインスリン抵抗性インスリン抵抗性(インスリン感受性の低下)2型糖尿病●インスリン分泌障害:insulin secretory disorder ●インスリン抵抗性:insulin resistance ●インスリン感受性:insulin sensitivity日本人は元来インスリン分泌障害優位の2型糖尿病が多く,欧米人はインスリン抵抗性優位の2型糖尿病が多いです〔p.26〕.ただし,食生活の欧米化が進んだため,近年はインスリン分泌能が“タフ”で糖尿病になりにくいタイプの日本人でも高度な肥満からインスリン抵抗性優位の2型糖尿病になるケースが増えてきています.インスリン分泌障害優位の2型糖尿病正常〜軽度の肥満グリコーゲン●血糖上昇が是正されず,高血糖が持続してしまう(食後高血糖).●正常の摂食時に同じ.食事による糖の流入●生来,インスリン追加分泌が低下している(遺伝的特性).●元々高かったインスリン感受性が低下してくると(インスリン抵抗性)〔p.24〕,糖取りこみ率はあまり上昇しなくなる.●肝臓の糖放出率はあまり低下しなくなる.●血中インスリンが少ないうえに,インスリン抵抗性が生じているため,筋・脂肪組織の糖取りこみ率はあまり上昇しなくなる.糖尿病専門医●過剰に経口摂取された糖質は,消化酵素の働きでグルコースに分解され,小腸から吸収される.その結果,急激で大幅な血糖値の上昇が起こる.過剰な糖の流入●急激で大幅な血糖値上昇に対して(それに見合うように)膵臓からのインスリン追加分泌が亢進する.脂肪肝脂肪●門脈内のインスリン濃度上昇により肝臓の糖取りこみ率が上昇する.長期間この状態が続くと,脂肪肝,極度の肥満をきたし,高度なインスリン抵抗性が生じる.これにより肝臓の糖取りこみ率が低下し始める.●肝臓の糖放出率は上昇する.●高度なインスリン抵抗性が生じているため,筋・脂肪組織の糖取りこみ率は上昇しない.29 An Illustrated Reference Guide糖代謝異常+αもっとわかるインスリン抵抗性優位の2型糖尿病高度な肥満グリコーゲン糖新生●過剰な糖の流入➡インスリン分泌過剰➡脂肪肝や肥満の助長➡高度なインスリン抵抗性➡高血糖➡インスリン分泌過剰,といった悪循環が形成され,糖尿病を発症してしまう.
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