●新生児期より著明な高コレステロール血症を呈し,早い場合は小児期より早発性冠動脈疾患や大動脈弁狭窄症を合併する(平均59歳で死亡).●ホモ接合体ほど重篤ではないが,健常者に比べ動脈硬化性病変の発症率は非常に高くなる.未治療の場合,男性は30〜50歳代,女性は50〜70歳代で発症する.●家族性高コレステロール血症(FH):familial hypercholesterolemia ●低比重リポ蛋白(LDL):low-density lipoprotein ●プロ蛋白質転換酵素サブチリシン/ケキシン9型(PCSK9):proprotein convertase subtilisin/kexin type9 ●LDLアフェレシス:LDL apheresis ●ホモ接合体:homozygotes ●ヘテロ接合体:heterozygotes ●総コレステロール(TC):total cholesterol●FHでは,ⅡaまたはⅡb型の高脂血症を示す〔p.118〕.●FHの遺伝型にはホモ接合体(ホモ型)とヘテロ接合体(ヘテロ型)があり,ホモ接合●FHは血中のLDLコレステロール(LDL-C)値が高く,●ホモ接合体とヘテロ接合体の遺伝型があり,症状や予●FHは常染色体顕性遺伝形式をとる.●ホモ接合体は,両方の対立遺伝子に異常がある場合で,LDL-C値は500〜900mg/dL,総コレステロール(TC)値は600mg/dL以上と●ヘテロ接合体は,どちらか一方の対立遺伝子に異常がある場合で,LDL-C値は150〜420mg/dL,TC値は230〜500mg/dLとなる.FH:familial hypercholesterolemia監修多田 隼人小児〜青年期LDL⬆⬆FH家系の一例 または :正常遺伝子 または :変異遺伝子 :男 :女30歳代50歳代ヘテロ接合体正常136E 78.0常染色体顕性遺伝(優性遺伝) 〔p.136〕遺伝形式の一つで,常染色体上にある1対の遺伝子のうち,どちらか一方に異常があれば発症する.LDL受容体,またはその関連蛋白(アポ蛋白B-100,PCSK9〔p.128〕)の遺伝子変異により高LDLコレステロール血症,腱・皮膚黄色腫,早発性冠動脈疾患を三徴とする常染色体顕性遺伝(優性遺伝)〔p.136W〕性疾患.重篤な動脈硬化を引き起こすため,早期発見・早期治療が重要となる.体は指定難病である.若くして動脈硬化性疾患を合併する.後が異なる.〈常染色体顕性遺伝〉ヘテロ接合体ホモ接合体ヘテロ接合体ヘテロ接合体❶小児~成人期に発症する.❷アキレス腱黄色腫,皮膚結節性黄色腫,若年性角膜輪などがみられる.❸早発性冠動脈疾患を疑う症状があり,同様の家族歴がある. ❹血液検査で,高LDLコレステロール血症を認める.➡家族性高コレステロール血症(FH)を考える.※遺伝学的検査により診断することもある.治療●生活習慣改善・体重適正化に加え,スタチンを中心とした薬物療法を行う.●効果が不十分な場合は,他の薬物の併用やLDLアフェレシスを行う.intro.MINIMUM ESSENCE 若くして冠動脈疾患を発症 遺伝型と予後An Illustrated Reference Guide+αもっとわかるなることが多い.発症年齢と予後遺伝型(頻度)新生児期ホモ接合体(約1/30万)LDL⬆⬆⬆ヘテロ接合体(約1/300)ホモ接合体とヘテロ接合体家族性高コレステロール血症(FH)
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