病みえ2-6Web立ち読み
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体調やADL高低An Illustrated Reference Guide+αもっとわかる治療総論 *相対的除外条件もある.補助循環療法/心臓移植/緩和ケア● 心臓移植:cardiac transplantation / heart transplantation  ● 拡張型心筋症(DCM):dilated cardiomyopathy  ● 拡張相肥大型 心 筋 症(D-HCM):dilated phase of hypertrophic cardiomyopathy  ● 拘 束 型 心 筋 症(RCM):restrictive cardiomyopathy ● ニューヨーク心臓協会(NYHA):New York Heart Association  ● ヒト免疫不全ウイルス(HIV):human immunodeficiency virus ● 緩和ケア:palliative care  ● チーム医療:team medical care / team medicine ● 心臓移植ではドナー(臓器提供者)の心臓を重症心不全患者であるレシピエント(移● 移植の前提条件として,他に有効な治療がなく,移植後の検査や免疫抑制療法● 術後にはシクロスポリンやタクロリムスなどのカルシニューリン阻害薬を中心としニーハ● 緩和ケアとは,生命を脅かす疾患をもつ患者の全人的苦痛〔p.112W〕を和らげ,QOLを改善す● 循環器疾患はがんとは病態や経過が異なることから,循環器疾患に適した緩和ケアを行う.● 医師や看護師だけでなく多職種でのチーム医療で行われる.● 拡張型心筋症(DCM)〔p.265〕,拡張相肥大型心筋症(D-HCM)〔p.258〕● 虚血性心疾患● その他(拘束型心筋症,先天性心疾患など)● 悪性腫瘍● 肺うっ血に対しての利尿薬などに加え,モルヒネなどのオピオイドや非薬物療法が用いられる.● アセトアミノフェンの投与やオピオイドの追● 心不全によるものは薬物療法が奏効しない● 抗うつ薬や抗不安薬などの薬物療法に加え,運動療法やカウンセリングなどが行われる.● 誘発・増悪させる可能性のある環境や薬物の見直しを行い,抗精神病薬を考慮する.● 心不全患者では,将来の医療・ケアについて患115 最終的な治療手段 心臓移植の適応 全人的苦痛を和らげる 緩和ケア者・家族・医療チームが話し合うアドバンス・ケア・プランニング(ACP)も重要である.植希望者)に移植する.適応疾患としては拡張型心筋症(DCM)が最多である.に耐えられること,患者や家族の十分な理解・協力が得られることなどがある.た,免疫抑制療法が半永久的に行われる.るアプローチのことである.循環器疾患では特に心不全が緩和ケアの対象として重要である.移植により長期生存の可能性があるものが適応となるため,次の場合を除外する.● 肝臓,腎臓の不可逆的機能障害● 肺高血圧症 ● 活動性感染症(HIV 抗体陽性など)● 薬物依存症(禁酒・禁煙困難を含む)移植の決定は血液型の適合,医療的緊急度,待機日数,サイズの適合などが考慮されます.登録から移植実施までの待機期間が非常に長く,約5 年とされています.LVAD の成績が向上し登録者数が増加していることを加味すると,LVAD 装着後の待機期間がさらに長期化することが懸念されています.末期心不全における症状と緩和ケア症 状呼吸困難疼 痛加投与が行われる.全身倦怠感ことが多い.抑うつ・不安時間せん妄絶対的除外条件*ケアの内容レシピエントの適応基準の概要心臓移植以外で救命や延命の期待がもてない次の重症心疾患.不治の末期的状態で,次の全ての条件を満たす場合.1.ガイドラインに定められた標準治療では NYHAⅢ〜Ⅳ度から改善しないステージD 心不全,または現存するいかなる治療法でも無効な致死的重症不整脈を有する症例(modifier Aを含む) 2. 運動耐容能の著しい低下(最大酸素摂取量〔peak VO2〕<14 mL/kg/minまたは年齢補正正常値の 50%未満),または静注強心薬や補助循環に依存している状態3. 年齢は 65 歳未満とする4. 本人および家族の心臓移植に対する十分な理解と協力が得られること心不全の経過と緩和ケア増悪と寛解を繰り返しながら徐々に機能が低下し,最後は急速に悪化する➡予後予測が難しい積極的治療緩和ケア緩和ケアは治療の初期段階から開始循環器疾患では高齢の患者さんが多く,糖尿病や腎不全を合併しているなど,侵襲的な治療の適応の判断が難しいことがあります.また,認知症の合併などにより患者さん本人による意思決定が困難であるなどの理由から,家族の負担が増えてしまうことにも注意が必要です.適応となる疾患適応基準積極的治療も死亡の直前まで継続死亡遺族ケア心臓移植緩和ケア

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