病2-5版_web立ち読み_210204
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●左室駆出率が軽度低下した心不全(HFmrEF):heart failure with mid-range ejection fraction ●右心不全:right heart failure ●左心不全:left heart failure ●心房細動(AF):atrial fibrillation ●慢性閉塞性肺疾患(COPD):chronic obstructive pulmonary disease ●生活の質(QOL):quality of life ●急性非代償性心不全(ADHF):acute decompensated heart failure ●肺性心:cor pulmonale ●心臓突然死(SCD):sudden cardiac death●治療抵抗性(難治性・●器質的心疾患あり●心不全症候あり(既往も含む)●危険因子あり●器質的心疾患なし●心不全症候なし 心不全の進展イベント 心不全ステージ分類心不全総論身体機能●症状コントロール●QOL改善●入院・再入院の予防●生命予後の改善●器質的心疾患の進展予防●心不全の発症予防●危険因子のコントロール●器質的心疾患の発症予防身体機能●これらは別々の疾患概念ではなく,双方が連続的に経過するものである. 心不全と111参考:厚生労働省.脳卒中,心臓病その他の循環器病に係る診療提供体制の在り方に関する検討会:脳卒中,心臓病その他の循環器病に係る診療提供体制の在り方について(平成29年7月).2017心不全リスクから症候性心不全へ心不全の経過と進展ステージ●心不全は進行性の心機能低下をもたらす臨床症候群である.●心不全が進行すると,徐々に身体機能が低下し,急性増悪(急性心不全)を反復し,難治化する.●心不全のリスク群や発症例に対し,早期から適切に治療介入を行い心不全の発症や進行を防ぐため,心不全のリスク発症や進展の経過による分類急性心不全と慢性心不全●心不全は発症や進展の経過により,急性心不全と慢性心不全に分類される.●急性心不全は,急性非代償性心不全ともよばれ,新規発症の心不全,慢性心不全の急性増悪,難治性心不全などがの段階を含めて心不全のステージとしてとらえられている.心不全とそのリスクの進展ステージそのリスクステージA器質的心疾患のないリスクステージ高血圧糖尿病動脈硬化性疾患 など治療目標含まれる.(突然死)心不全症候出現ステージC心不全ステージ心不全発症急性非代償性心不全慢性心不全の急性増悪(急性非代償性心不全)反復慢性心不全(突然死)(突然死)心不全の難治化心不全リスク器質的心疾患発症ステージB器質的心疾患のあるリスクステージ●器質的心疾患あり●心不全症候なし虚血性心疾患左室リモデリング(左室肥大・駆出率低下)無症候性弁膜症 など心不全発症急性非代償性心不全慢性心不全の急性増悪(急性非代償性心不全)反復慢性心不全(突然死)(突然死)症候性心不全重症心不全ステージD治療抵抗性心不全ステージ末期)心不全心不全の難治化時間経過時間経過

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