病みえ15
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●経胎盤感染:transplacental infection ●産道感染:birth canal infection ●母乳感染:breast milk-infection ●細菌:bacterium/bacteria ●ウイルス:virus ●新生児期:neonatal period/neonate ●乳児期:infancy ●幼児期:early childhood/toddlerhood ●学童期:school age ●免疫〔能〕:immunity ●尿路感染症(UTI):urinary tract infection ●RSウイルス(RSV)感染症:respiratory syncytial virus infection ●小児は,年齢に応じて感染機会や免疫能が変化するため,年齢ごとに好発する●母親からの移行抗体IgGの減少や,集団生活に伴う病原体への曝露の増加など●学校などでの集団生活.●保育園,幼稚園などで●生活範囲が狭い*.●生活範囲が狭い.成人を100とする相対値感染症感染症総論●IgG値が低下する時期に様々な病原体への感染リスクが高まる.●感染機会の増加に伴い,●集団生活が始まることにより感染の既往がない病原体への曝露が増え,特にウイルス感染症への罹患が増える.●母体からの移行抗体の存在により,多くの病原体に対し高い防御能をもつ.●生後3ヵ月頃までは好中球が十分に機能を果たせないため,重症細菌感染症に罹患しやすい.*この時期から集団生活を行う児もおり,その場合の感染機会は多くなる.ウイルス細菌主な感染症495An Illustrated Reference Guide100IgGIgA出生RSウイルス感染症〔p.519〕 年齢によって異なる 起こりやすい感染症感染症が異なる.により,乳幼児期はウイルス感染症への罹患が多い.乳児期感染機会●少好中球好中球の遊走を助ける補体活性は生後3ヵ月頃まで未熟である.移行抗体の減少に伴い,生後3〜6ヵ月頃にIgG値が最も低下する.突発性発疹〔p.514〕手足口病〔p.520〕,ヘルパンギーナ〔p.520〕1ヵ月3ヵ月6ヵ月1歳6歳10歳年齢と感染症の関係新生児期感染機会感染機会●少補体免疫能胎盤を通過して母体から移行した移行抗体が多く存在する.感染の特徴新生児敗血症〔p.145〕細菌性髄膜炎〔p.618〕新生児クラミジア感染症〔p.550〕新生児ヘルペス〔p.508〕幼児期の集団生活.感染機会●多細菌性肺炎〔p.578〕尿路感染症〔p.382〕伝染性紅斑〔p.515〕ロタウイルス感染症〔p.525〕水痘〔p.510〕インフルエンザ〔p.516〕学童期感染機会●多粘膜の防御を担うIgAは10歳頃に成人レベルに達する.免疫能が成熟してくる.●IgA量は不十分であるため,上気道炎などの局所感染の頻度が高い.マイコプラズマ肺炎〔p.582〕急性咽頭炎・扁桃炎〔p.570〕流行性耳下腺炎〔p.506〕

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