病みえ15
17/34

●インスリン療法:insulin therapy ●インスリン頻回注射:multiple daily insulin injections ●持続皮下インスリン注入療法(CSII):continuous subcutaneous insulin infusion ●超速効型インスリン:rapid-acting insulin ●持効型〔溶解〕インスリン:long-acting insulin ●生活の質(QOL):quality of life ●血糖自己測定(SMBG):self-monitoring of blood glucose ●持続血糖モニター(CGM):continuous glucose monitoring●インスリン療法とは,外部からインスリンを投与することによりインスリンの欠乏を補う治療法のことである.できる限り正常に近いインスリン分泌動態〔p.321〕を得るために,様々な製剤を生活リズムに合わせて使用する.●発症早期にインスリンの完全枯渇をきたすことの多い小児1型糖尿病においてイ●CSIIは食事量や運動量の変動の多い小児において特に利便性が高く,日本では小児1型糖尿病患児の約30%がCSIIを代謝・内分泌疾患●専用のインスリンポンプを用いてインスリン製剤を皮下に●ボタン操作で毎食前にインスリン注入を行い,追加分泌を●事前にプログラムした投与量・タイミングで24時間持続的に微量なインスリンが自動投与され,基礎分泌を補う(❹).●ペン型注射器を用いて,腹壁,上腕外側部,殿部,大腿●原則1日4回の注射が必要になる.●超速効型インスリンを毎食前に投与し,追加分泌を補う(❶●持効型溶解インスリンを寝る前and/or朝食前に投与し,方法1型糖尿病●インスリン頻回注射法で血糖コントロールが改善しない,●小児1型糖尿病全症例.インスリン効果適応●上腕や腹部の皮下に留置したセンサーで,組織間質液中のグルコース濃度を連続して測定する.●これにより,SMBGでは分からない夜間や食後の血糖変動をとらえることが可能となり,治療の適正化に役立つ.●SMBGを行うことで,日中・日間の血糖値の変動を把握できる.●測定した血糖値は自己管理ノートに記録し,医師やスタッフと共有する.325An Illustrated Reference Guideノボラピッド®注 フレックスタッチ提供:ノボ ノルディスク ファーマ株式会社発行者:公益社団法人日本糖尿病協会ミニメドTM770Gシステム提供:日本メドトロニック株式会社ガーディアンTMコネクト提供:日本メドトロニック 株式会社 インスリンの絶対的欠乏を補う インスリン療法 血糖値を自分で測定する 血糖自己測定(SMBG)●SMBGとは,患児自身(あるいはその保護者)が血糖値を測定し記録すンスリン療法は不可欠であり,診断後直ちに開始する.ペン型注射器昼食夕食就寝●❷●❸●❹昼食前の血糖値がいつも高いです.朝のインスリンを増やしてみましょう.次回の診察でまた見せてください. 血糖変動をより詳細に把握する 持続血糖モニター(CGM)●CGMとは,血糖値を一定間隔で持続チクッピッインスリン頻回注射法外側部などの皮下にインスリン製剤を自己注射する.❷❸).基礎分泌を補う(❹).超速効型インスリン:持効型溶解インスリン:朝食●❶使用しているとされている.ることである.必要な機材❷穿刺針❶消毒綿❸穿刺器具❹測定用センサー❺血糖測定器持続皮下インスリン注入療法(CSII)注入する.補う(❶❷❸).※注入されるのはいずれも超速効型インスリンである.朝食ピッ●❶ピッあるいはQOLの改善が望まれる症例.的に測定するシステムである.持続血糖モニター(CGM)インスリンポンプ昼食夕食就寝ピッ●❸●❷●❹

元のページ  ../index.html#17

このブックを見る