病14-1版_1刷
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●外用薬:topical agent ●主剤:main agent ●基剤:base ●疎水性:hydrophobic ●親水性:hydrophilic ●水溶性基剤:water-soluble bases ●乳剤性基剤:emulsifying bases ●軟膏:plasters/ointment ●クリーム:cream ●ゲル:gel ●ローション:lotion●外用薬を用いる際には,主薬(効能)の選択だけでなく,病変の種類や周囲の皮膚の状態に●病変部を保護する.●痂皮や余分な角質を除去する.●主薬の浸透を助ける. ●水分の蒸発を促進または抑制する. ●びらんや潰瘍部の組織回復を助ける.●局所外用療法で用いる薬剤(外用薬)は主薬(主剤)と基剤から構成される.主薬は病変に直接作用する成分で,基剤は主薬の有効性を高めるために添加する成分である.治療局所外用療法●白色ワセリン●プラスチベース●ミツロウ●マクロゴール●親水クリーム●バニシングクリーム●親水ワセリン●ラノリン●カルボキシビニルポリマーゲル●ヒドロキシエチルセルロースゲル●基剤の性質は,剤形(製剤としての形態)を規定する一要素である.●粘着性・密封性がある.●簡易的なODT〔p.61〕といえる.●伸ばしやすい.●べたつかず,洗い流しやすい.●主な剤形には,軟膏,クリーム,ゲル,ローション,テープがある.剤形による使用感や●伸ばしやすい.●べたつかないので使●軟膏より多く外用し●伸ばしにくい.●べたつくため使用感使用感●毛包炎や汗疹の原因となる.●ステロイドでは皮膚●乳化剤を含むため刺●アルコールを含有する場合は刺激性がある.●刺激性がある.●びらん・潰瘍があると使えない.●刺激性は弱い.●びらん・潰瘍があっ刺激性59An Illustrated Reference Guide*1水と油脂性基剤とを界面活性剤により乳化させた基剤のこと. *2乳剤性基剤のうち,水の中に油滴が分散している状態のもの.*3乳剤性基剤のうち,油の中に水滴が分散している状態のもの. 主薬と基剤から構成される 外用薬の構成主薬(有効成分)●病変に直接作用する. 疎水性か親水性か 主な基剤●基剤は大きく疎水性のものと親水性のものとに分けられる. 基剤により決まる 剤形表皮真皮皮下組織軟膏が悪い.ても使える.びらん・潰瘍サポートはまかせて!ス〜病原体水との親和性疎水性油脂性基剤水溶性基剤親水性乳剤性基剤*1ゲル基剤合わせた剤形や外用法の選択が重要である.刺激性は,患者が治療を続けられるかに大きく影響する.クリーム用感はよい.てしまう.ベタベタ基剤(添加物,補助的物質)分類鉱物性動物性水中油型*2油中水型*3ゲルローション●べたつかない.●被髪頭部にも使える.激性がある.例剤形軟膏クリームゲルテープが薄くなる〔p.63〕.局所外用療法

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