病14-1版_1刷
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●真皮:dermis ●ドレッシング:dressing ●炎症:infl ammation ●発赤:fl are ●腫脹:swelling ●熱感:heat ●疼痛:pain ●皮下組織:subcutaneous tissue ●関節腔:joint cavity ●体腔:body cavity ●膿:pus ●悪臭:foul odor345U01013036891256366912241320100designp06DESIGNP394●褥瘡ができてしまった場合は,DESIGN-RⓇなどで重症度を評価する.●DESIGN-RⓇは,褥瘡の重症度や経過(経時的な軽快・増悪)を評価するため,日本褥瘡学会が開発・公表したツールである.“DESIGN”は各評価項目の頭文字で,“R”は“rating(評価)”である.●急性期を過ぎて状態が落ちついた慢性期の褥瘡〔p.379〕に対して使用する.●適切なケア・治療のため,週1回または褥瘡の状態が大きく変化したときに採点する.●大文字で記された項目は重度であることを示し,重点的な対応が必要である.●合計点数が減少すれば改善,増加すれば悪化と判断する.物理・化学的障害褥瘡*5「深さ」の点数は合計点に含めない381An Illustrated Reference Guide15100以上D4-E6s12i0G4n0P24:46*5Depth:深さ*1Exudate:滲出液SizeInflammation/Infection:炎症/感染Granulation:肉芽組織Necrotic tissue:壊死組織*3 Pocket 重症度と経過評価 DESIGN-RⓇ*1創内の一番深い部分で評価する.*2皮膚損傷範囲を,「長径(cm)×長径と直交する最大径(cm)」で測定する.持続する発赤の場合も皮膚損傷に準じて評価する.*3混在している場合は全体的に多い病態をもって評価する.*4毎回同じ体位で測定する〔p.384〕.皮下組織までの損傷皮下組織を越える損傷関節腔,体腔に至る損傷深さ判定が不能の場合多量:1日2回以上のドレッシング交換を要する局所の明らかな感染徴候あり(炎症徴候,膿,悪臭など)全身的影響あり(発熱など)良性肉芽が,創面の10%以上50%未満を占める良性肉芽が,創面の10%未満を占める良性肉芽が全く形成されていない柔らかい壊死組織あり硬く厚い密着した壊死組織あり4未満4以上16未満16以上36未満36以上:皮下組織を越えている➡D4深さ 滲出液 :1日2回以上のドレッシング交換を要する➡E6大きさ :64〜100cm2➡s12炎症/感染 :創周囲に発赤や腫脹はなく,局所の炎症徴候なし➡i0肉芽組織 :良性肉芽が創面の約30%➡G4壊死組織 :明らかな壊死組織はない➡n0ポケット :36cm2以上➡P24評価項目※合計点数には含めない:大きさ(cm2)*2:ポケット(cm2)*4表記例軽度(小文字で表記)皮膚損傷・発赤なし持続する発赤真皮までの損傷なし少量:毎日のドレッシング交換を要しない中等量:1日1回のドレッシング交換を要する皮膚損傷なし4未満4以上16未満16以上36未満36以上64未満64以上100未満局所の炎症徴候なし局所の炎症徴候あり(創周囲の発赤,腫脹,熱感,疼痛)治癒あるいは創が浅いため肉芽形成の評価ができない良性肉芽が創面の90%以上を占める良性肉芽が創面の50%以上90%未満を占める壊死組織なしポケットなし潰瘍面(創の大きさ)不良肉芽良性肉芽ポケットの範囲重度(大文字で表記)

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