病14-1版_1刷
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●褥瘡:decubitus ulcer/pressure ulcer ●壊死:necrosis ●圧迫:compression ●ずれ:shear ●摩擦:friction ●表皮:epidermis ●真皮:dermis ●潰瘍:ulcer ●皮下組織:subcutaneous tissue ●再灌流障害:reperfusion injury ●浮腫:edema ●低栄養状態:malnutrition ●末梢循環障害:peripheral circulatory disorder ●軟部組織:soft tissue●褥瘡の直接的な発症要因は外力である.さらに,外力を回避できない状態や,●褥瘡の発生には,阻血性障害の他,再灌流障害,リンパ流うっ滞や,機械的変形(外力の直接的作用)による組織障●表皮・真皮が欠損して潰瘍を形成し,皮下組織が露出している.●酸素や栄養の不足が一定時間持続すると,不可逆的な組織障害,皮膚損傷が生じる.外外外外外外●体と支持面で皮膚が圧迫されると,血流が低下し虚血や血管の破綻が生じる(阻血性障害).●正常な皮膚では,外力が働かなければ皮膚や皮下組織の血流が保たれている.●過度の湿潤●浮腫●低栄養状態●末梢循環障害など●活動性の低下●可動性の低下●知覚・認知障害など●何らかの原因により組●皮膚と軟部組織の結合には柔軟性があるため,小さな外力なら吸収できるだけの組織耐久性がある.●何らかの理由によりそのような行動がとれない場合,外力を持続的に受けることになる.●外力が一定時間以上加わると痛みや不快感が生じて,接触面をずらすなどの行動をとる.intro.376An Illustrated Reference Guide褥瘡は,体と支持面(ベッドなど)との接触部位で皮膚が圧迫されて起こる血行障害(阻血性障害)が一定時間持続し,組織壊死に至ったものである.外力外力に対する組織耐久性が低下する状態が加わることで褥瘡が発生する.(圧迫・ずれ・摩擦) いわゆる「床ずれ」 褥瘡とは●褥瘡は,皮膚への外力(圧迫・ずれ・摩擦)により血行障害が 外力を回避できない,耐えられない 発症要因起こることで生じる皮膚損傷である.害も関与している.回避能力の低下ちょっと痛いのう皮膚損傷織耐久性が低下すると,通常は影響を受けないような小さな外力でも損傷に至る場合がある.監修小川 尊資仙骨部の褥瘡一定時間持続⬇体⬆支持面血行障害外 力組織耐久性の低下褥瘡発生褥瘡L89.9

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