病14-1版_1刷
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●趾間型:interdigital type ●小水疱型:vesiculo-bullous type ●角質増殖型:chronic hyperkeratotic type ●瘙痒〔症〕:itch/pruritis ●紅斑:erythema ●丘疹:papule ●鱗屑:scale ●色素沈着:pigmentation ●苔癬化:lichenifi cation●足の無毛部(足底,趾間,趾腹)に発症した白癬を,足白癬という.●白癬の半分以上を占める最も多い病型である.●足白癬は症状により,趾間型,小水疱型(汗疱型),角化型(角質増殖型)の3つの病型に●足底全体に過角化(角層の肥厚)を●瘙痒はほとんど認めない.●踵部に亀裂を形成し,疼痛を伴うことがある.●土踏まず,足趾基部,足側縁に好発する.●温暖な季節に起こりやすい.●小水疱,小膿疱が多発し,乾燥して●水疱の出現時に強い瘙痒がある.●第4趾間(第4趾と第5趾の●温暖な季節に起こりやすい.●趾間に限局して紅斑,小水疱をきたし,鱗屑を形成する.●瘙痒を伴う.●汗などで白く浸軟し,掻破によりびら感染症●遠心性に拡大し,中心部は治癒傾向を示す環状の紅斑をきたす.●足白癬の予防においては足を清潔に保つことが重要である.●治療は基本的に抗真菌薬の外用を行うが,角化型の場合は外用薬が浸透しにくく,抗真菌薬の内服が必要となる.●手白癬は足白癬に合併することが多く,病型は角化型が多い.また,爪白癬を合併することもある.●紅斑の辺縁は水疱,丘疹が配列して堤防状になり,鱗屑を伴う.●強い瘙痒を伴う境界明瞭な環状の紅斑をきたす.白癬●青壮年男子に好発する.●原因菌は■■■■■■■■■であることが多い.●陰囊に至ることは少ない.●紅斑の中心部は色素沈着・苔癬化〔p.28〕をきたすことがある.●皮疹の辺縁が開いていることが多い.●顔面ではしばしば,炎症が軽微で境界不明瞭な非典型的●治療は基本的に抗真菌薬の外用を行うが,■■■■■■■■■■■■によるものは体毛に菌が寄生することがあり,内服も併用する271An Illustrated Reference Guide いわゆる「水虫」 足白癬 いわゆる「いんきんたむし」,「ぜにたむし」 股部白癬と体部白癬●外陰部とその周囲の皮膚に発症した白癬を股こぶ部白癬(いんきんたむし),陰股部以外の生毛部(うぶ毛が生じる部分)の白癬を体部白癬(ぜにたむし)という. 分類される.小水疱型(汗疱型)鱗屑を形成する.足底に小水疱の集簇を認める.トンスランス認め,鱗屑を伴う.環状の紅斑ている.皮疹となる.角化型(角質増殖型)●足底(特に踵部)に好発する.●かなりまれ.足底全体に角層の肥厚を認める.皮疹の特徴体部白癬中心治癒傾向第111回医師国家試験 E47●原因菌は■■■■■■■■であることが多いが,近年,柔道選手 などの間で■■■■■■■■■■■■の接触感染による流行がみられ趾間型間)に好発する.好発症状んとなることもある.趾間に鱗屑を認める.所見股部白癬鱗屑を有する境界明瞭な紅斑ことが推奨される.

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