病13-1版_web立ち読み_201201
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456321456321耳総論耳の解剖生理第1鰓溝第2鰓弓由来の耳小骨原基耳管鼓室陥凹●小丘が癒合して胎生3〜6ヵ月に耳介が形成される.●胎生4〜6週に第1鰓弓と第2鰓弓に6個の小丘ができる.第1咽頭囊●胎生7ヵ月までに外耳道栓は吸収され外耳道となる.●耳管鼓室陥凹の遠位部が拡張し,●鼓室と外耳道栓の接した部位が,外胚葉,間葉由来の結合組織,内胚葉の3層からなる鼓膜を形成する.●第1咽頭囊が外側に向かって伸びてできた耳管鼓室陥凹は外耳道栓に接するようになる.●膜迷路の形成に伴って周囲の組織が骨化し,胎生5ヵ月頃に骨迷路となる.●卵形囊部の壁がふくれ出し,半規管原基や内リンパ管ができる.●耳胞はくびれて上下に別れ,上部は卵形囊部,下部は球形囊部となる.●胎生2週頃,菱脳側方の外胚葉が肥厚し耳板ができる.●これが陥凹して耳窩となり,胎生4週に耳胞となる.●第1鰓弓,第2鰓弓内の中胚葉由来の軟骨によって耳小骨が形成される.外耳道,中耳 右左3452163●岩様部/錐体乳突部:petrous portion ●側頭骨:temporal bone ●鰓弓/咽頭弓:branchial arch ●鰓溝/咽頭溝:branchial cleft/branchial groove ●耳胞:auditory vesicle●外耳は間葉性組織(耳介)と外胚葉(外耳道)から,中耳は主に内胚葉(鼓耳胞胎生4週の横断面耳胞中胚葉細胞塊:外胚葉:中胚葉:内胚葉内耳〜胎生4週耳板耳窩耳胞さいこう第1鰓溝第2鰓溝第3鰓溝りょうのう 菱脳さいきゅう第4鰓弓第3鰓弓第2鰓弓第1鰓弓第1鰓弓第1鰓溝第1鰓弓間葉性組織第2鰓弓 ライヘルトReichert軟骨 異なる3つの起源から複雑に発生 耳の発生胎生4〜5週の胎児胎生7週頃耳胞第1鰓弓由来の耳小骨原基胎生3ヵ月外耳道栓第1鰓溝耳管鼓室陥凹●胎生4週に第1鰓溝が陥凹し,胎生3ヵ月に上皮が増殖して外耳道栓ができる.胎生8週胎生3〜6ヵ月軟骨の名称 メッケルMeckel軟骨形成する器管●ツチ骨●キヌタ骨●アブミ骨●茎状突起●舌骨胎生7ヵ月鼓室外耳道鼓膜内耳鼓室が形成される.胎生5ヵ月内リンパ囊半規管骨迷路卵形囊球形囊蝸牛管●球形囊部の腹側から蝸牛管がふくれ出して伸び,胎生8週には膜迷路の原型が完成する.膜迷路An Illustrated Reference Guide室)と中胚葉(耳小骨)から,内耳は主に外胚葉から発生する.耳介胎生4〜6週耳小骨耳小骨胎生5週頃胎生6週頃内リンパ管半規管原基卵形囊部球形囊部

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