病13-1版_web立ち読み_201201
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●早期はほぼ無症状で経過し,頸部リンパ節腫脹(転移を示唆する)を主訴として来院する患者が多い.前後後前後前後前早期●早期から嗄声を生じるため,早期癌として発見されることが多い.●声門上部はリンパ組織に富むため,リンパ節転移を早期から生じやすい.喉頭疾患喉頭癌5年生存率:約50〜80%**5年生存率:約80%5年生存率:約60%●声門下部に表面不整な腫瘤性病変を認める*.●声門部に表面不整な白色調を呈●喉頭蓋喉頭面から披裂部にかけて表面不整な腫瘤性病変を認める.*喉頭内視鏡では声門下部の観察は困難であり,有意義な所見が得られない場合が多い.**症例が少ないため,施設によって生存率に幅がみられる.●無症状●嗄声●喉頭癌は腫瘍の発生する場所によって症状が異なる.●声門癌では病変が小さいうちから症状(嗄声)が出現するため,早期発見されることが多い.●一方,声門上癌,声門下癌は早期には症状が軽度もしくは無症状であるため,進行癌と●咽喉頭異常感●頸部リンパ節●頸部リンパ●嗄声●呼気悪臭●高度嗄声●頸部リンパ節●耳への放散痛●こもるような声●嗄声ゼエ ゼエ●血痰●呼吸困難 ●喘鳴 進行期●声門上癌:supraglottic cancer/supraglottic carcinoma ●声門癌:glottic cancer/glottic carcinoma ●声門下癌:subglottic cancer/subglottic carcinoma ●血痰:hemosputum声門上癌約1/3発生頻度特徴リンパ節転移予後喉頭内視鏡所見声門上癌腫脹※症状が軽度,無症状であることも多い.ア゛〜声門癌約2/3まれ声門癌ア゛〜多いする隆起性病変がみられる.なってから血痰や頸部リンパ節腫脹により発見されることが多い.腫脹ア゛〜声門上部声門部声門下部声門下癌まれしばしばみられる声門下癌節腫脹305An Illustrated Reference Guide 声門上癌,声門癌,声門下癌 喉頭癌の分類●喉頭癌は,発生部位により声門上癌,声門癌,声門下癌に分けられ,それぞれ発生頻度,症状,予後などが異なる. 分類,進行度で異なる 症状

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