病みえ12-1版_1刷_立ち読み
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●前囊:anterior capusule ●後囊:posterior capsule ●チン小帯:ciliary zonule/zonule of Zinn ●毛様体:ciliary body ●細隙灯顕微鏡:slit-lamp biomicroscope ●前房(AC):anterior chamber ●虹彩:iris ●角膜:cornea ●後囊下白内障:posterior subcapsular cataract ●前囊下白内障:anterior subcapsular cataract ●初発白内障:incipient cataract ●未熟白内障:immature cataract ●成熟白内障:mature cataract ●過熟白内障:hypermature cataract ●モルガーニ白内障:Morgagnian cataract●皮質部に,楔型の混濁が放射状に●複数の部位に混濁が生じることも多い.●最も頻度が高い.●中心部の核が混濁する.●進行とともに色の変化(白➡黄➡橙●色調から硬さを推定する分類として,Emery-Little分類がある. 皮質白内障核白内障水晶体疾患白内障●後囊に接した部分に混濁が生じる.●白内障の中での頻度は低いが,ステロイドによる薬物性白内障で特徴的な病型である.●羞明をきたす.●前囊に接した部分に,線維性混濁を後囊下白内障●光を散乱させるため,羞明をきたす.●アトピー性皮膚炎に伴うもので多い.前囊下白内障●混濁範囲が拡大しているが,●水晶体皮質が水分を吸収して膨張した状態を膨化白内障とよぶ.前房が浅くなり,閉塞隅角緑内障をきたすことがある.●過熟白内障の状態で放置すると,皮質が融解して,核が囊内で動くようになる.これをモルガーニ白内障とよぶ.167An Illustrated Reference Guide写真提供:中馬 秀樹写真提供:三方 修写真提供:三方 修写真提供:中馬 秀樹●全体が完全に混濁している.●皮質・核が萎縮硬化を起こ 混濁する場所が異なる 部位による分類●白内障は,水晶体の中のどの部位が混濁す 混濁の程度で分ける 病期による分類●白内障は,水晶体の混濁の程度により,以下のように分けられる.るかによって,以下のように分類される.分類混濁部位細隙灯顕微鏡所見初発白内障ある.第105回医師国家試験 I75●ごく軽度,部分的な混濁が水晶体模式図水晶体虹彩放射状の混濁水晶体核の混濁後囊に接し平面状に広がる混濁前囊に接した混濁(星状・ヒトデ状のことが多い)成熟白内障水晶体上皮細胞前囊皮質部後囊解説配列する.➡茶➡黒)と硬化が起こる.生じる.過熟白内障し,前囊に皺がみられる.核Zinn小帯毛様体水晶体の構造前房角膜未熟白内障透明な部分も残っている.

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