病みえ12-1版_1刷_立ち読み
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●水晶体:crystalline lens ●白内障:cataract ●混濁:opacity ●網膜:retina ●羞明:photophobia ●霧視:blurred vision ●複視:diplopia ●網膜剝離:detachment of retina ●房水:aqueous humor ●硝子体:vitreous ●糖尿病:diabetes mellitus ●糖尿病網膜症(DR):diabetic retinopathy ●血管新生緑内障:neovascular glaucoma ●先天白内障:congenital cataract ●形態覚遮断弱視:form vision deprivation amblyopiaAn Illustrated Reference Guide●白内障は,様々な原因によって起こる.●この中で,加齢に伴う加齢白内障が最も多い.●水晶体が混濁し,“白っぽく”なる.●上記の他,筋強直性ジストロフィーや副甲状腺機能低下症などの全身疾患も白内障をきたす.●また,薬物性白内障の原因としてステロイドの他,フェノチアジン系薬,クロロキン,アミオダロン,アロプリノールな先天性●白内障の中で最多である.●70歳以上では5人に4人以上で白内障が認められる.●他の眼疾患に伴って発症する.●水晶体を栄養する房水や硝子体の変化により,代謝障害をきたす.●若年者の白内障の原因として頻度が高い.●網膜剝離の合併に注意する.●糖代謝障害が原因とされる.●糖尿病網膜症〔p.146〕,血管新生緑内障〔p.142〕の合併に注意する.●発症すると進行が早く,数ヵ月〜1年程度で手術が必要になる場●加齢(喫煙,紫外線が危険因子)●ぶどう膜炎●緑内障  ●眼内腫瘍●網膜疾患(網膜剝離など)●アトピー性皮膚炎●糖尿病後天性●穿孔性眼外傷では,水晶体の直接的な損傷により急速に進行する.●鈍的な打撲では,受傷後しばらく経過してから発症する.●X線などの放射線曝露の晩期障害として生じる(確定的影響).●熱エネルギーによる障害である.●ガラス工白内障ともよばれる.●種々の先天的原因により,出生時〜乳幼児期に発症するものである.●視覚の発達時期であるため,形態覚遮断弱視〔p.59〕の予防を念頭に手術適応を検討する.●ステロイド長期投与(全身投与)●穿孔性眼外傷●眼球打撲●電離放射線●赤外線●母子感染(風疹,トキソプラズマ)●代謝異常(ホモシスチン尿症,ガラクトース血症)●Down症候群 ●Alport症候群●Marfan症候群チカチカ光光●水晶体が混濁すると,光の透過が障害され,視力低下などの症状が現れる.166水晶体疾患写真提供:三方 修 水晶体が濁る 白内障とは●白内障とは,水晶体に混濁が起こる疾患の総称である. 加齢に伴うものが最多 原因による分類網膜透過性が高く,光が網膜まで到達する光の散乱による羞明網膜へ到達する光量不足による霧視・視力低下光の異常な屈折による複視(単眼性)合もある.監修根岸 一乃分類加齢白内障〔p.168〕併発白内障全身疾患に伴う白内障薬物性白内障〔p.176〕外傷性白内障〔p.231〕その他先天白内障〔p.175〕(発達白内障)どがある.正 常水晶体白内障混濁主な原因視界のイメージ解説白内障

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