病みえ11-2
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●骨移植〔術〕:bone graft ●関節固定術:arthrodesis ●椎体間固定術:interbody fusion ●骨誘導:bone induction/osteoinduction ●骨伝導:bone conduction/osteoconduction ●皮質骨:cortical bone ●海綿骨:cancellous bone/spongy bone/trabecular bone ●血管柄付き骨移植:vascularized bone graft ●リン酸三カルシウム(β-TCP):β-tricalcium phosphate治療手術療法●採骨量に限界●採骨部に対する侵襲がある.●速やかに骨癒合が得られる.●腸骨などからチップ状に採取した海綿骨を骨欠損部に充填する.●腫瘍や感染,および人工関節置換術時に伴う骨欠損部を補填する目的で行われる.●皮質骨と海綿骨を一移植採取骨細片移植遊離骨移植●感染リスクが少ない.●強度が高い.●骨欠損が大きい場合や,高い強度が求められる場合に行われる.●悪性腫瘍に伴う骨欠損では,処理骨〔p.87W〕が用いられる.全骨移植自家骨移植●血管吻合の技術が必要である.●骨形成能が●血行を温存する骨移●四肢骨や頭頸部再建,偽関節や大腿骨頭壊死症など,早期の骨癒合や高い支持性が求められる場合に行われる.●他のヒトから採取され腸骨血管柄付き骨移植●感染症のリスクがある.●ドナーの不足.●大きな欠損を補填可能.●−80℃で冷凍保存されたものなどを用いる.●他の臓器移植と異なり免疫反応が起こりにくいため,組織適合性を無視できる.●ハイドロキシアパタイトやリン酸三カルシウム(β-TCP)などからなる人工の骨補填材を移植する.同種骨移植●骨誘導能がな●大きな欠損を補填可能.●骨採取の必要がない.人工骨移植△○89An Illustrated Reference Guide+αもっとわかる 自家骨,同種骨,人工骨など 骨移植術●骨移植術は,骨欠損部を補填し,骨形成の誘導を行う目的で他の部位から採取した骨や人工材料を移植する方法である.●骨髄炎や骨腫瘍の手術後における骨欠損の補填,骨折の治療,関節固定術・椎体間固定術などで行われる.●骨移植時の骨形成は骨誘導と骨伝導の2つの機序で行われる〔p.16〕.●代表的な骨移植術を次に示す.ドナー腸骨皮質骨海綿骨大腿骨頭壊死部血管柄移植移植レシピエントふんごう模式図・概要塊にして移植する.植術である.吻合た骨を移植する.移植骨誘導能骨伝導能○○○○○利点欠点がある.高い.い.×△

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