病みえ11-2
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●手術部位感染(SSI):surgical site infection ●深部静脈血栓症(DVT):deep venous thrombosis/deep vein thrombosis ●肺血栓塞栓症(PTE):pulmonary thromboembolism ●人工関節:artifi cial joint/prosthesis ●人工靱帯:artifi cial ligament/prosthetic ●人工骨:artifi cial bone●整形外科領域における手術は,四肢の骨・関節をはじめとして,脊椎・●生体材料とは,移植などにより生体組織と直接接触する材料のことである.●整形外科領域で用いられるものとしては,骨接合材料(プレート,スクリューなど)●手術とあわせて術後リハビリテーションなどを行うことで機能回復を図る.●骨盤や下肢の術後は特に静脈血栓ができやすい.●手術の多くは機能再建を主目的とし,組織・器官の切除を行う場合であっても,再建や移植などを同時に行うことで機能を温存する.●多くは骨が手術の対象となるが,その他にも筋や腱,神経など,様々な組織に対して行われる.●ハイドロキシアパタイト●リン酸三カルシウム(β-TCP)●高度架橋ポリエチレン●テフロン●ポリエステルソケット●ステンレス●コバルトクロム合金●チタン合金●ポリ乳酸模式図●骨折や骨腫瘍の切除により生じた骨欠損部を補填する目的で用いられる〔p.89〕.●前距腓靱帯損傷などに対する靱帯縫合術で,縫合後の補強として用いられる.●骨折の整復後,骨が癒合するまでの間,強固に固定する目的で用いられる〔p.88〕.材質用途86An Illustrated Reference Guide治療+αもっとわかる脊髄,筋・腱,末梢神経といった広範な組織,器官を対象とする.手術(機能再建)骨接合術人工関節置換術や人工関節,人工靱帯,人工骨・骨補填材などがある.人工関節シェル(金属製)ライナー(樹脂やセラミックス製)ヘッド(金属やセラミックス製)ステム(金属製)※図は一例.●ステンレス●コバルトクロム合金●チタン合金●アルミナ・ジルコニア●高度架橋ポリエチレン●機能を失った関節を人工関節で置換し,疼痛の原因除去・機能回復を行う〔p.90〕.するため,手術部位の感染が起きやすい.:金属人工靱帯縫合した靱帯アンカー人工靱帯0.3〜数10mmで,顆粒状やブロック状など様々な形状監 修山田 圭 機能再建・回復を図る 整形外科手術の特徴整形外科手術のながれ運動器の障害骨折関節変形主な生体材料の種類骨接合材料プレート(金属製)スクリュー(金属や樹脂製)機能回復合併症●手術部位感染(SSI)〔p.95〕●深部静脈血栓症(DVT)・肺血栓塞栓症(PTE)〔p.95〕●区画症候群(コンパートメント症候群)〔p.310〕など●本来無菌環境である骨・関節,軟部組織を対象と:セラミックス:樹脂人工骨・骨補填材人工骨整形外科手術総論Supplement生体材料手術療法

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