病みえ11-2
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B■■■■eevor徴候 〔p.233〕第7〜12胸髄(T7〜T12)に障害がある場合に,その高位診断に有用な徴候.仰臥位で膝を立て,上体を挙上させたときの腹筋群の収縮をみる.上部腹直筋の神経支配はT7〜T10,下部腹直筋はT10〜T12であるため,T10〜T12障害があれば臍が上方へ偏位する.R■■■■■omberg徴候 〔p.235〕脊髄後索に障害がある場合にみられる徴候.位置覚障害のため,踵と爪先をそろえて起立した状態で閉眼すると,大きく揺れて倒れる(視覚による補正がなくなるため).開眼起立時にも動揺がみられる小脳障害や前庭機能障害は含まない.●デルマトーム/皮膚分節:dermatome ●感覚障害:sensory disturbance ●触覚:tactile sensation ●温度覚:temperature sensation ●痛覚:pain sensation ●ビーバー徴候:Beevor sign ●ロンベルク徴候:Romberg sign臍鼠径部*顔面は第Ⅴ脳神経(三叉神経)支配.232解離性感覚障害 An Illustrated Reference Guide〔p.235〕温痛覚と意識できる深部感覚のどちらか一方のみが障害されたり,感覚異常の出現する部位が異なったりすること〔病⑦p.219〕.+αもっとわかるC6C6C6C6C7C7C2C2C3C3C4C4T2T2T3T3T4T4T5T5T6T6T7T7T8T8T9T9T10T10T11T11T12T12C5C5T2T2T1T1L1L1C8C8S3S3L2L2L3L3L5L5L4L4S1S1L5L5C2C2C3C3C4C4T2T2T3T3T4T4T5T5T6T6T7T7T8T8T9T9T10T10T11T11T12T12L1L1L2L2C5C5T2T2C6C6T1T1S4S4S5S5S3S3C6C6C8C8L2L2C7C7S2S2L3L3L4L4L5L5S1S1S1S1L5L5C2 感覚障害領域から障害高位を推定 デルマトームによる高位診断●デルマトーム(皮膚分節)とは,それぞれの脊髄神経の感覚系における支配領域のことである.●感覚障害が生じた領域を調べる〔p.51〕ことで障害高位を推定することができる.●隣接した神経根のデルマトームは広い領域で重複しているが,触覚に比べ温痛覚の方が重複している範囲が狭く,境界が明確であるため,障害高位の推定には温痛覚の検査がより有用である.*解剖学者デルマトームは一見複雑そうに思えますが,四足歩行の姿勢で考えると髄節高位との関係が理解しやすくなります.これは,人間の祖先がかつて四足歩行動物であったことを反映しています.重要なデルマトーム髄節高位支配領域●後頭部●母指●中指●小指●乳頭●剣状突起●臍●鼠径部●母趾●肛門下肢より肛門周囲の方が,対応する髄節が下位乳頭剣状突起C2C6C7C8T4T6,7T10L1L5S5T1T4T6,7L1T10S3

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