病10-4版_立ち読み
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●配偶子:gamete ●配偶子形成:gametogenesis ●原始生殖細胞:primordial germ ●精原細胞:spermatogonium cells ●体細胞分裂:somatic division ●精母細胞:spermatocyte ●減数分裂:meiosis ●精子細胞:spermatid ●精子:sperm ●射精:ejaculation ●栄養膜細胞:trophoblast ●細胞性栄養膜細胞:cytotrophoblast ●合胞体栄養膜細胞/Syncytium細胞:syncytiotrophoblast ●主要組織適合遺伝子複合体(MHC):major histocompatibility complex ●ヒト白血球抗原(HLA):human leukocyte antigenAn Illustrated Reference Guide❹一次精母細胞は2個の二次精母細胞となって,第1減数分裂は終了する.(22+X)(22+X)(22+Y)(22+Y)(22+X)(22+X)(22+Y)(22+Y)❻4個の精子細胞は,精子完成とよばれる一連の分化過程を経て4個の精子となる〔p.21〕.第1減数分裂第2減数分裂減数分裂 体細胞分裂 栄養膜細胞(トロホブラスト) 〔p.20〕桑実胚期において胎盤組織の前駆として胚の外層に分化する1層の細胞群.着床後,内層の細胞性栄養膜細胞と,その細胞が融合してできた外層の合胞体栄養膜細胞の2層に分化し,さらにその内層に中胚葉細胞が侵入し胎盤の絨毛を形成する〔p.21〕.主要組織適合遺伝子複合体(MHC) 〔p.23〕細胞表面に存在し,免疫学的自己を決定している遺伝子複合体である.ほとんどの細胞表面に存在するクラスⅠと,マクロファージやB細胞など一部の細胞表面に存在するクラスⅡがある.ヒトではヒト白血球抗原(HLA)という.14〔p.14〕配偶子(精子・卵子)を形成する際に起こる分裂様式.受精卵が2倍体(2n)になるには配偶子は1倍体(n)である必要がある.この1倍体(n)の配偶子を形成するのが減数分裂である.体細胞分裂では分裂前後の母細胞と娘細胞で染色体数が同一であったのに対し,減数分裂では第1減数分裂,第2減数分裂を経て1倍体(n)の配偶子が形成される(2n→n).〔p.14〕骨,筋,上皮など生物の身体をつくっている体細胞が増殖するときに行う分裂様式.全身の至るところで行われている.新しく形成された娘細胞は母細胞と全く同一で,染色体数や染色体の組み合わせに変化は生じない(2n→2n).1個の母細胞から2個の娘細胞が形成される.2n(22+X)(22+Y)2nn 男女で減数分裂のタイミングが異なることに着目 配偶子の形成のながれ❶遺伝的な男性(XY)の原始生殖細胞は,分化せずに休止期に入り,そのまま出生する.❷思春期になると分化が再開し,精原細胞になる.続いて一次精母細胞に分化する.❸一次精母細胞は第1減数分裂に入る.❺続いて2個の二次精母細胞は第2減数分裂に入り,4個の精子細胞になる.❼このようにして形成された精子が,性交時の射精でおよそ2億〜4億個放出され,そのうちの1個が受精すると,休止していた二次卵母細胞の第2減数分裂が再開する.不妊治療専門医精子細胞精子原始生殖細胞(44+XY)休止精原細胞(44+XY)染色体を2倍に増やす一次精母細胞(44+XY)二次精母細胞女性の第二極体の数p.15の第一極体を見てください.多くの教科書では,第一極体は第2減数分裂を行い2個の第二極体になり,第2減数分裂完了時には二次卵母細胞の第2減数分裂により生じた第二極体を加えて,合計3個の第二極体がみられると記載されています.しかし,第一極体が分裂するかどうかは種によって異なり,ヒトでは第一極体は分裂しないのです.よって,ヒトにおいて第2減数分裂完了時にみられる極体の数は,1個のままの第一極体と二次卵母細胞の第2減数分裂で生じた第二極体1個の合計2個です.私達,生殖補助技術(医療)に関わる者は,極体が2個になったことで受精が成立したことを確認します.男性染色体の対合4nキアズマ形成分離出生精原細胞は体細胞分裂によって増殖可能増殖射精

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