病10-4版_立ち読み
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O2O2●卵円孔:foramen ovale ●動脈管:ductus arteriosus ●肺サーファクタント:pulmonary surfactant ●母乳:mother's milk/breast milk ●新生児遷延性肺高血圧症(PPHN):persistent pulmonary hypertension of the newborn●新生児期とは,“子宮内生活”から“子宮外生活”へと適応していく時期であり,新生児期に起こる問題の多くは,この適応が不十分だったことによる.●新生児期に緊急対応を要する先天性心疾患●動脈管依存性の先●新生児遷延性肺高頭体●胎盤循環途絶により後負荷が増加する.●肺血管抵抗が低下し,右室圧<左室圧となる.●肺血流の増加により左房への還流が増え,右房圧<左房圧となり,卵円孔が閉鎖される.●内部を通過する血液の酸素分圧の上昇により動脈管が閉鎖に向かう.頭体●胎盤からの酸素濃度の高い血液が臍帯静脈から胎児の体内に入り,酸素濃度の低い臍帯動脈血が胎盤に送られる.●肺血管抵抗が高く,右室圧=左室圧である.●肺血流が少ないため,右房圧≧左房圧である.●卵円孔,動脈管が循環の変化〔p29〕●無呼吸発作●新生児一過性多呼吸(TTN)●呼吸窮迫症候群(RDS)●胎便吸引症候群(MAS)●慢性肺疾患(CLD)●肺血流が増加して肺でプロスタグランジンが分解され,動脈管の開存が維持できなくなる.●自分で呼吸運動を行い,肺でガス交換を行う必要がある.●胎盤を介してガス交換を行っている.●肺はガス交換に寄与せず,肺胞は肺液で満たされている.肺 .肺●新生児低血糖症●新生児黄疸●新生児寒冷傷害●肺液は吸収され,第一呼吸により肺胞が開き,肺サーファクタントにより虚脱が防止される.●肺血管抵抗が低下し,肺血流が増加する〔p.29〕.●母乳を吸啜,嚥下し栄養を消化,●肺循環系の血流量はとても少ない(右室駆出量の約10%).●胎児は羊水を吸ったり吐いたりして呼吸様運動をしている.●胎盤を通して母体から栄●血糖や電解質,代謝の多くの部分について母体に依存している.●代謝で生じた不要な物質は胎盤を介して母体が処理している.呼吸の変化栄養・代謝の変化●敗血症●髄膜炎●代謝で生じた不要な物質を,●自力で体温をコントロールしなければならない.●自分の免疫機能により病原微生物に対抗しなければならない.●抗体産生能が成熟する生後6ヵ月頃までは,母体より胎盤を介して移行したIgGが新生児の体内で機能する.●子宮内で保温されている.●子宮内という基本的には無菌で抗原刺激のない場所にいる.●母体から胎盤を通じて●母乳によりIgAなどが移免疫の変化新生児CO2栄養排泄栄養排泄400子宮外生活への適応子宮内環境から子宮外環境へIgGが取りこまれる.胎盤羊水CO2IgG吸収しなければならない.●自分で,血糖や電解質などを適正なレベルに維持しなければならない.尿や便として排泄しなければならない.行する.きゅう せつ監 修長 和俊子宮内環境開存している.養をもらっている.子宮外環境呼吸運動の調節主な疾患天性心疾患血圧症(PPHN)新生児の特徴新生児に起こりやすい病態

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