病10-4版_立ち読み
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●羊水過多〔症〕:polyhydramnios ●子宮筋腫:uterine myoma ●多胎妊娠:multiple pregnancy ●胎児心拍数陣痛図(CTG):cardiotocogram ●胎児心拍数(FHR):fetal heart rate ●子宮収縮(UC):uterine contraction●胎児機能不全を示唆する徴候がみられる.■遅発一過性徐脈■基線細変動の消失■徐脈 ●不規則なさざ波様収縮●持続的な子宮収縮●非定型的な陣痛曲線 ●正常パターンをとることが多い(ただし,PROMやCAMの疑いがある症例では異常がみられることがあるので注意する).●規則的な子宮収縮がみられる.●一過性頻脈など正常パターンをとる.●陣痛開始前なら子宮収縮はみられ●分娩中なら子宮収縮がみられる.子宮胎児心拍数収縮圧●早剝におけるCTGでは遅発一過性徐脈をはじめとして様々な異常パターンがみられうる.●ただし,軽症ではreassuring pattern(正常パターン)を示す例もある.妊娠の異常常位胎盤早期剝離●早剝の既往●妊娠高血圧症候群(HDP)●絨毛膜羊膜炎(CAM)●前期破水●腹部外傷●外回転術胎児心拍数子宮収縮圧(mmHg)胎児心拍数子宮収縮圧(mmHg)121An Illustrated Reference Guide 早剝の既往やHDPには特に注意 発症の危険因子●危険因子の詳細を表に示す.●最も有名なのはHDPだが,それ以外にも,早剝の既 早剝では様々な異常パターンがみられる 胎児心拍数モニタリング●切迫早産との鑑別には,胎児心拍数モニタリングが最も重要で,CTGで早剝を疑う所見がなければ早剝は否定的であるか,たとえ早剝であったとしても危険性が高い状態ではない.例えば超音波で,早剝を疑う所見がみられてもCTGで異常がみられなければ,すぐさま帝王切開を行う必要はない(人工的に早産児をつくることになるため).往,CAM,前期破水は特に注意しておく.正常ない.常位胎盤早期剝離の胎児心拍数陣痛図(CTG)CTG提供:大場 隆●基線細変動減少,高度の遅発一過性徐脈(基線から最下点までCTG提供:水上 尚典●高度な遅発一過性徐脈がみられる.●子宮は不規則なさざ波様の収縮がみられる.その他の因子●羊水過多症●喫煙●コカイン●子宮筋腫●多胎●血栓性素因常位胎盤早期剝離などなど(bpm)(bpm)15bpm以上下降している)がみられる.特に注意を要する因子切迫早産

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