薬4-1版_立ち読み
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血中薬物濃度薬物動態学↑投与血中薬物濃度線形1-コンパートメントモデル↑投与●上記の式に登場した投与直後の血中薬物濃度(■0)は,投与してから全身の血中薬物濃度が均等になるまで時間がかかること,その間にも薬物は消失していくことから,実測することができない.そのため,次のように■dと投与量(■iv)から■0を求める.■dの式〔p.138〕を変形したもの.■0=10=0.5μg/mL20 だから,ln0.01=−0.4・■+ln0.5 …■=9.8h■ 約10時間後だな.■iv添付文書※ln■p=−■el・■+ln■0,■p=■0·e−■el·■でも同様に解析・予測ができる. ■: 体内薬物量 ■p: 血中薬物濃度 ■el■0■p■0■p●これらの式を利用することで,次のように解析・予測ができる. ■p: 血中薬物濃度 ■el: 消失速度定数 ■0: 投与直後の血中薬物濃度(実測できないため“■iv/■d”で求める)■iv■d■d■DVk.2303k.2303-e$XCp$t+D$t+C0Cp=C0k$tC0d=dCp=-t+C0解析予測■■k.2303■p=■0・e−■el·■■0■p■0: 投与直後の血中薬物濃度■el: 消失速度定数el■: 投与後経過した時間 ■iv: 投与量薬学者自然対数形式のln■p=−■el・■+ln■0で示す場合もあります.投与直後の血中薬物濃度(■0)静注の場合は■0=■iv〔前項〕.これを代入.薬物を■ivだけ静注投与した後,ある時間■における■pを測定してプロットすることで,そのグラフの傾きから■elを求めることができる.薬剤固有の値である(添付文書に記載されている)■elと,■p,■,■0のうち2つの値が分かれば,残り1つの値を予測できる.■−■el体内薬物量(■)を示す式〔前項〕.分布容積の式(■d=■)〔p.138〕を代入.■投与直後の血中薬物濃度は■0とする.指数形式で示す.■: 投与後経過した時間(log■p)詳解・演習(■p)時間(■)指数形式で示す.時間(■)薬剤師略語●治療薬物〔血中濃度〕モニタリング(TDM):therapeutic drug monitoring147 log■p=− ■el ・■+log■0 2.303log■0■■d= 20L■■d■■d■■■■el= 0.4/h■■elPharmacology vol.4 : An Illustrated Reference Guide ■dの式を利用して導き出す 血中薬物濃度(■p)●前項で,体内薬物量(■)の変化を記述する式を解説した.この式を利用することで消失速度定数(■el)を求めることができるが,■は実測が難しい.●実際に■elを求める際には,■を,測定しやすい血中薬物濃度(■p)に置き換えた式がよく利用される(例:TDM〔p.191〕では薬物投与後の■pを測定し,本項で解説する式を用いて解析・予測し,投与量や投与間隔の調整を行う).●分布容積(■d)〔p.138〕の式を利用することで,■の式を■pの式に置き換えることができる.予測の例この薬を次に投与するタイミングを決めたいのだけれど,10mg(■iv)投与した場合,血中濃度が0.01μg/mL(■p)に■pなるのはいつ頃かなぁ?医師X0=Vivlog=-log=-loglogloglogelelel$iv

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