薬4-1版_立ち読み
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●実測できる血中薬物濃度(■p)を体内コンパートメント全体の薬物濃度と考える.●バイオアベイラビリティ(■)〔p.137〕は1になる.●投与量(■iv)は投与直後の体内薬物量(■0)に等しい(■iv=■0).●体内薬物量:■■●血中薬物濃度:■p■p●分布容積:■d= ■■■■■p■p ●消失速度は一次速度式で示すことができる.●■を求めるには消失過程のみを■iv体内薬物量(■)■el: 消失速度定数■iv: 投与量↑投与●log■のグラフの傾きは−■el/2.303になるため,このグラフをプロットできれば,■elを求めることができる. ■: 体内薬物量 ■0: 投与直後の体内薬物量 ・■+log■iv↑投与体内薬物量●上記の式をグラフで示すと,解析しにくい曲線のグラフになるが,次のように常用対数をとると,1次関数式に変換でき,解析しやすい直線のグラフになる.XD■d■d■ ■elを求めることができる 体内薬物量(■)●薬物動態を解析するには,体内薬物量(■)や血中薬物濃度(■p)の経時的変化を示す式を用いることが基本となる.まずは,■の経時的変化を示す式の導き出し方から解説する.●■の経時的変化を示す式は,次のように,■の変化を記述する微分方程式から導き出すことができる.ee$-e$k2303.=iv■=■iv・e−■el·■elelel※■el:消失速度定数体内薬物量(縦軸)の常用対数をとる.考慮すればよい.時間(■)傾き:− ■el2.303 時間(■)Pharmacology vol.4 : An Illustrated Reference Guide九川 文彦略語●分布容積(■d):volume of distribution146log■=− ■el2.303単回静注投与投与量:■iv■iv体内コンパートメント実測値〔p.138〕代謝・排泄消失速度:■el・■■el■■el体内から消失■: 投与後経過した時間 最も単純なモデル 単回静注投与●コンパートメントモデルは,投与法によって解析に用いるパラメータや関係式が異なる.まずは,静脈内注射(静注)を1度だけ行う場合(単回静注投与)の線形1-コンパートメントモデルについて解説する.●単回静注投与の線形1-コンパートメントモデルは次のように示される.単回静注投与の線形1-コンパートメントモデルの特徴■:変数■:定数(薬剤や患者に固有)静注は吸収の過程を経ずに全投与量が血液循環系に入る.線形1-コンパートメントモデルである(コンパートメント内の薬物濃度は均一と仮定される).投与後,体内薬物量(■)は消失(代謝・排泄)により減っていくだけであり,増加はしない.消失を示す微分方程式.積分解を求める.単回静注投与においては,■0と■ivは等しい.両辺の常用対数をとる.詳解・演習log■iv(log■)XddtkX-=$k$t=XD-$-k$t=kX$t+DXX0log=-logelt$iveliv線形1-コンパートメントモデル監修単回静注投与

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