薬みえ3-2
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●抗がん薬は,がん細胞を死滅させる,または増殖を抑制する作用をもつ薬であり,抗悪性腫瘍薬ともよばれる.●細胞障害性抗がん薬は,殺細胞性抗がん薬,あるいは化学療法薬とよばれることもある.●これらの他,サイトカイン製剤(インターフェロン,インターロイキン)が腎がんに対して使用されることがある〔p.501〕.●また,酵素製剤(L-アスパラギナーゼ),トレチノイン,ベキサロテン,サリドマイドが,造血器腫瘍に対して使用される〔薬②p.283〕.●がんによる身体的・精神的な症状を●がん治療中は,抗がん薬をはじめ,様々な薬物が使用される.●本章では抗がん薬を解説する.支持療法はp.412,緩和ケアはp.525を参照のこと.●抗がん薬治療に伴う副作用を予防・●がん細胞の増殖を抑制する薬●オピオイド鎮痛薬(麻薬)〔p.529〕●解熱鎮痛薬〔薬①p.132〕●抗うつ薬〔薬①p.256〕 ●鎮咳薬〔薬②p.414〕●骨修飾薬〔p.519〕 ●去痰薬〔薬②p.417〕*がん細胞への免疫応答を高めることで効果を示す.がん細胞に直接作用するわけではないため抗がん薬とは別に扱われることもある.●止痢薬〔p.16〕●G-CSF製剤〔p.416〕●制吐薬〔p.9〕 ●下剤〔p.21〕 ●抗菌薬〔p.130〕 ●保湿剤〔p.421〕●抗アレルギー薬〔薬②p.370〕●細胞障害性抗がん薬〔p.344〕●分子標的薬〔p.376〕●免疫チェックポイント阻害薬*〔p.404〕●ホルモン療法薬〔p.410〕●DNAやRNA,微小管に作用し,がん細胞の分裂・増殖を阻害する.例■代謝拮抗薬■プラチナ製剤■アルキル化薬■微小管阻害薬●ホルモンの分泌を調整することでがん細胞の分裂・増殖を阻害する.例■アロマターゼ阻害薬■抗エストロゲン薬■抗アンドロゲン薬など●がん細胞の分裂に関わるシグナル伝達系の特定分子を選択的に阻害する.例■抗体薬■小分子薬略 語●顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF):granulocyte-colony stimulating factor ●デオキシリボ核酸(DNA):deoxyribonucleic acid ●リボ核酸(RNA):ribonucleic acid ●プログラム細胞死1(PD-1):programmed cell death 1 ●細胞傷害性Tリンパ球抗原4(CTLA-4):cytotoxic T-lymphocyte antigen 4 ●プログラム細胞死リガンド1(PD-L1):programmed cell death-ligand 1 ●POC:proof of concept ●間(G):gap ●合成期(S期):synthesis phase ●有糸分裂期(M期):mitotic phase➡Pharmacology vol.3 : An Illustrated Reference Guide+αもっとわかる342 様々な薬が必要となる がん治療で使用する薬 大まかな分類をおさえる 抗がん薬の分類例分類抗がん薬概要標的がん細胞に作用するがんの根治,延命,症状の緩和主な 薬細胞障害性抗がん薬など抗体薬物複合体(ADC)支持療法薬緩和する薬生体機能に作用する(がん細胞以外を標的とする)抗がん薬による悪心制吐薬免疫チェックポイント阻害薬●がん細胞により抑制された免疫機能を賦活化する.直接がん細胞には作用しない.例■抗PD-1抗体薬■抗CTLA-4抗体薬■抗PD-L1抗体薬緩和ケア薬がんによる疼痛鎮痛薬疼痛の軽減ホルモン療法薬軽減する薬抗がん薬がん病巣抗がん薬悪心・嘔吐の予防・軽減抗がん薬分子標的薬監修医学: 上田 弘樹薬学: 濱 敏弘抗がん薬総論

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