薬みえ2-2
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●❶❹は骨パジェット病の治療,❸❻は悪性腫瘍に伴う高Ca血症にも使用される.●顎骨壊死は,抜歯やインプラント治療などの侵襲的歯科治療後に起こることが多い.ステロイドの使用,糖尿病,●ビスホスホネートとしてこれらの他,パミドロン酸があり,悪性腫瘍に伴う高Ca血症〔p.152〕や,骨転移〔薬③p.518〕●ビスホスホネートは,ヒドロキシアパタイトと結合して破骨細胞に取り込まれる.すると,破骨細胞のメバロン酸経路のファルネシルピロリン酸(FPP)合成酵素を阻害してアポトーシスを起こし,骨吸収が抑制される.骨・関節・カルシウム代謝の疾患と薬骨粗鬆症●破骨細胞がアポトーシスを起こす.●遊離した薬が破骨細胞に取り込まれる.●ヒドロキシアパタイトと結合.●食道にとどまり,食道炎を起こす.●金属イオンと形成されたキレートは吸収されにくい.●空腹時に十分量の水と服用する.Pharmacology vol.2 : An Illustrated Reference GuideMinimum EssenceMinimum EssenceMinimum Essence❸❸❸❻❻❻【補足事項】●●●●●●●●●●●● ● ● ●●●● ● ● ●●●● ● ● ●●●●商品名【ビスホスホネート】●リセドロン酸ナトリウム水和物:ベネット(錠),アクトネル(錠) ●ミノドロン酸水和物:リカルボン(錠),ボノテオ(錠) ●アレンドロン酸ナトリウム水和物:フォサマック(錠),ボナロン(錠,ゼ,注) ●エチドロン酸二ナトリウム:ダイドロネル(錠) ●イバンドロン酸ナトリウム水和物:ボンビバ(錠,注) ●ゾレドロン酸水和物:リクラスト(注) 略 語●ビスホスホネート(BP):bisphosphonate ●ファルネシルピロリン酸(FPP):farnesyl pyrophosphate飲酒・喫煙,肥満などが危険因子となる.などに対して使用される. 破骨細胞にアポトーシスを起こす 作用機序 空腹時に服用する 服用時の注意●ビスホスホネートは腸での吸収効率が低く,食後に服用した場合,飲食物中のCaなどの金属イオンとキレートを形成することでさらに吸収されにくくなる.●また,食道に長くとどまると潰瘍や炎症を生じる.●そのため,服用は空腹時に十分量の水(200mL程度)で行い,服用後30分は臥がしょう床を避ける必要がある. ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●❷❷❷ミノドロン酸ミノドロン酸ミノドロン酸❺❺❺❹❹❹●●●ヒドロキシアパタイトに高親和性ヒドロキシアパタイトに高親和性ヒドロキシアパタイトに高親和性ヒドロキシアパタイトに高親和性ヒドロキシアパタイトに高親和性ヒドロキシアパタイトに高親和性指導pick up□「 薬が効きづらくなるので,起床後食事を摂る前に,必ず水道水または浄水で飲むようにしてください.その後30分は水以外の飲食を避けてください」□「 食道が荒れる危険があるので,200mL程度の水で飲んで,その後少なくとも30分以上は横になることを避けてください.また,口腔内が荒れる危険があるため,錠剤を噛み砕いたり,口の中で溶かしたりしないでください」ヒドロキシアパタイトビスホスホネート骨基質+αもっとわかる113破骨細胞骨吸収⬇臥床ビスホスホネート(BP剤)服用後30分は…小腸食事ビスホスホネートCaMg 食道進めない入れない

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