病10-4版_立ち読み
31/36

●均衡型胎児発育不全(均衡型FGR):symmetrical fetal growth restriction ●不均衡型胎児発育不全(不均衡型FGR):asymmetrical fetal growth restriction ●正期産:term deliveryheavy for datesappropriate for dateslight for dates●新生児は,在胎期間(gestational age)ごとの標準値と比べた出生時の体重・身長によって次のように分類される.●均衡型FGR児の出生後〔p.155〕.●小さいが体型の均整はとれている(体幹も頭部も同程度に発育が抑制).●不均衡型FGR児の出生後〔p.155〕.●体幹はやせているが,頭部の発育は比較的保たれている.(LFD)*(LGA)*●標準的な体型●太っている.(HFD)*(HGA)*(LFD)*(LGA)*●大きいが体型の均整はとれている(体幹も頭部も同程度に発育).新生児の定義出生体重*略語については,small for dates およびsmall for gestational ageを表すSFDおよび SGAの使用は可とする.しかし,light for datesおよびその同義語であるlight for gestational ageをLFDやLGAと省略することは,large for dates(large for gestational age)と混同しやすいので原則的に不可とする.ただし,文中の初出時にフルスペルを示し,かっこ内などで省略する旨を明記した場合はこの限りではない.またheavy for dates(heavy for gestational age)についても,初出時にフルスペルを示して断らない限り,HFD,HGAなどの略語は用いない**.日本産科婦人科学会教育・用語委員会:新生児に関する用語についての勧告:日産婦誌 1994;46(10):1185-1188より改変**SFDとlight for datesを分けることは臨床的意義がある(胎児期の均衡型FGRおよび不均衡型FGRの病態を引き継いでいるため).一方,heavy for datesとlarge for datesを分ける臨床的意義は少なく,LFDと異なりHFDは混同することもないため,最近,臨床ではHFDという略語を用いることが一般的である.また臨床で,LFD,LGAという略語を使う場合,最近はLはlightを指すことが多い.〜〜〜〜397(g)4,0003,0002,0001,000small for datessmall for gestational agelight for dateslight for gestational ageappropriate for datesappropriate for gestational ageheavy for datesheavy for gestational agelarge for dateslarge for gestational ageSFDSGAAFDAGA病態生理を背景とした在胎週数と体格の組み合わせによる分類早産37在胎週数42ー正期産過期産90パーセンタイル10パーセンタイル(週)分類略称正常範囲体重標準の10パーセンタイル未満標準の10パーセンタイル未満標準の10〜90パーセンタイル標準の90パーセンタイル以上標準の90パーセンタイル以上出生体重標準値身長特徴標準の10パーセンタイル未満標準の10パーセンタイル以上標準の90パーセンタイル未満標準の90パーセンタイル以上

元のページ  ../index.html#31

このブックを見る